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2017年に製作・公開されたアメリカ映画『キリング・ガンサー』(原題:Killing Gunther)は、アーノルド・シュワルツェネッガーが製作総指揮と主演を兼任した異色のアクションコメディ映画です。監督・脚本・主演の三役をこなしたのは、アメリカの人気コメディ番組「サタデー・ナイト・ライブ(SNL)」出身のコメディアン、タラン・キラム。全編をドキュメンタリー風に撮影したモキュメンタリー形式という斬新なスタイルと、シュワルツェネッガーが見せる脱力系の怪演が話題を集めた作品です。共演にはコビー・スマルダーズ、ボビー・モナハン、ハンナ・シモーヌ、アリソン・トルマンらが名を連ねています。本記事では作品概要・あらすじ・キャスト・制作背景・公開経緯まで、公的情報をもとに詳しく解説いたします。
作品概要:基本情報
『キリング・ガンサー』(原題:Killing Gunther、別題:Why We’re Killing Gunther)は、2017年に製作されたアメリカのアクションコメディ映画です。全編がモキュメンタリー(フィクションをドキュメンタリー風に撮影した作品形式)で構成されており、登場人物たちが常にカメラを意識しながら行動するという独特のスタイルが特徴となっています。
監督・脚本・製作・主演はタラン・キラムで、本作が長編映画の監督デビュー作となります。製作総指揮はアーノルド・シュワルツェネッガーが担当。撮影はブレイク・マクルア、編集はアダム・エプスタイン、音楽はディノ・メネギンが手がけました。北米では2017年9月22日に公開され、日本ではクロックワークス配給のもと2018年7月14日にロードショー公開されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原題 | Killing Gunther |
| 別題 | Why We’re Killing Gunther |
| 製作年 | 2017年 |
| 製作国 | アメリカ |
| 監督・脚本 | タラン・キラム |
| 製作総指揮 | アーノルド・シュワルツェネッガー |
| 音楽 | ディノ・メネギン |
| 撮影 | ブレイク・マクルア |
| 上映時間 | 93分 |
| 日本公開 | 2018年7月14日 |
| 日本配給 | クロックワークス |
あらすじ:伝説の殺し屋を打倒せよ
世界各地で数々の暗殺を遂行しながら、その正体はいまだ謎に包まれている伝説の殺し屋ガンサー(アーノルド・シュワルツェネッガー)。暗殺業界のトップに君臨する彼の存在は、新進気鋭のヒットマンたちにとって越えなければならない壁であり、憧れであり、同時に最大の障壁でもありました。
新進気鋭のヒットマン、ブレイク・ハモン(タラン・キラム)はガンサーを殺害することで業界の頂点に立とうと決意します。ブレイクにはもうひとつ、強い個人的動機がありました。かつての妻であり同業者でもあったリサをガンサーに奪われたという恨みです。ブレイクはドキュメンタリー撮影班を雇って一部始終を記録させながら、各国から個性豊かな凄腕の殺し屋たちを集めてチームを結成します。
しかし「ガンサー打倒チーム」の前に立ちはだかるのは、ガンサー本人よりも彼らの仲間割れや失敗の連続でした。爆発物の扱いが雑すぎる仲間、常に父親が付いてくる女暗殺者、ディズニー映画が大好きなロシア人きょうだい……個性的すぎるメンバーたちの珍道中が続く中、ガンサーは常に一歩先を読んでチームの動きを翻弄し続けます。果たしてブレイクたちはガンサーを仕留めることができるのか、という顛末をモキュメンタリー形式で描いていきます。
キャスト紹介:SNL出身コメディアン勢ぞろい
アーノルド・シュワルツェネッガー(ガンサー役)
本作の製作総指揮も務める主演。世界最強にして謎多き伝説の殺し屋ガンサーを演じています。劇中でカントリーソングを歌ったり、レーダーホーゼン(バイエルン風の半ズボン)姿で登場するなど、これまでのシュワルツェネッガー像をユーモラスに裏切る怪演を披露しています。シュワルツェネッガーが本格的に画面に登場するのは開始から1時間を過ぎた後半であり、そこまでの「引き」も本作の独特な構成のひとつです。
タラン・キラム(ブレイク・ハモン役)
監督・脚本・製作・主演の四役を一人でこなした本作の生みの親。アメリカの国民的コメディ番組「サタデー・ナイト・ライブ(SNL)」のレギュラーキャストとして活躍したコメディアンで、本作が長編映画監督デビュー作となります。映画『テッド2』『ミュータント・タートルズ』などへの出演でも知られています。
コビー・スマルダーズ(リサ役)
ブレイクの元妻にして同業者の暗殺者役でカメオ的に登場。マーベル映画『アベンジャーズ』シリーズやドラマ「ママと恋に落ちるまで」シリーズで知られる女優です。なお、コビー・スマルダーズはタラン・キラムの実生活での妻でもあります。
ボビー・モナハン(ドニー役)
爆発物の扱いが豪快すぎる陽気なチームメンバーを演じています。タラン・キラムと同じくSNL出身のコメディアンです。
ハンナ・シモーヌ(サナ役)
凄腕の女性暗殺者を演じています。ドラマ「New Girl ~ダサかわ女子と三銃士」への出演で知られる女優です。父親が常に同行するというキャラクター設定がコメディの重要な笑いどころとなっています。
アリソン・トルマン(ミア役)
ディズニー映画に心酔するロシア人きょうだいの片割れを演じています。ドラマ「FARGO/ファーゴ」シーズン1での演技が高く評価された女優です。
制作背景:製作費の2割をシュワルツェネッガーの出演料が占めた低予算作品
本作の製作において特筆すべきエピソードとして広く伝えられているのが、シュワルツェネッガーの出演料にまつわる話です。シュワルツェネッガーは劇中に登場するのが開始1時間以降であるにもかかわらず、その出演料が本作の全製作費の約20パーセントを占めていたとされています。
監督のタラン・キラムはSNL出身のコメディアンで、本作は彼が長年温めてきた企画でした。モキュメンタリー形式を採用することで、低予算ながらも独自のスタイルを生み出しています。「オフィス」や「マン・バイツ・ドッグ」のようなドキュメンタリータッチのコメディ作品からの影響が感じられる構成となっており、登場人物たちが常にカメラを意識して行動したり、「カットして」と求めるシーンなどがコメディとして機能しています。
なお本作には、シュワルツェネッガーの実生活での子供であるジョセフ・バエナがエキストラ出演しているとも伝えられています。
公開経緯と興行成績
本作の全世界興行収入は約19万7,000ドルにとどまり、興行面では非常に厳しい結果となりました。批評面においても、シュワルツェネッガーのユニークな怪演については概ね好意的な評価を受けた一方、脚本の構成やコメディとしての完成度については賛否が分かれる評価となりました。
日本では2018年7月14日に新宿バルト9・梅田ブルク7にてロードショー公開されています。
まとめ:シュワルツェネッガーのユニークな怪演が光る異色のモキュメンタリー
『キリング・ガンサー』は、モキュメンタリーというユニークな形式と、カントリーソングを歌い、レーダーホーゼンで登場するシュワルツェネッガーの脱力系怪演という組み合わせが、従来のアクション映画ファンにとって新鮮な驚きを与える作品です。SNL出身者を中心とした個性豊かなキャスト陣によるアンサンブルコメディとしての側面も強く、アクション映画よりもコメディ映画として楽しめる内容となっています。
シュワルツェネッガーのフィルモグラフィーを網羅したいファンや、ちょっと変わったモキュメンタリー系コメディをお探しの方にとって、一度は観ておいて損のない一作です。現在はDVD・Blu-rayのほか、各種動画配信サービスでも鑑賞可能です。
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