【ガンズ・アンド・ギャンブラー(2012)】ゲイリー・オールドマン×クリスチャン・スレイター!100万ドルの仮面をめぐる爆笑クライム・アクションを徹底解説

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※記事内の画像は全てイメージです。実際の製品・写真とは異なります。

2012年に製作されたアメリカ映画『ガンズ・アンド・ギャンブラー』(原題:Guns, Girls and Gambling)は、ゲイリー・オールドマンとクリスチャン・スレイターが共演したクライム・アクション・コメディ映画です。監督・脚本はマイケル・ウィニック。舞台はネイティブ・アメリカンが経営するインディアン居留地のカジノで、エルビス・プレスリーの物まね大会をきっかけに100万ドルの価値を持つ神聖な仮面が盗まれる事件が起き、疑惑をかけられた冴えないギャンブラーが次々と命を狙われるという奇想天外な物語です。さらにヘレナ・マットソン、デイン・クック、パワーズ・ブース、ジェフ・フェイヒーらの個性的なキャストが集結し、タランティーノ的な群像劇の構造を持つ本作の全貌を詳しく解説いたします。本作は日本では「未体験ゾーンの映画たち 2014」上映作品として2014年2月5日に劇場公開されました。


作品概要:基本情報

『ガンズ・アンド・ギャンブラー』(原題:Guns, Girls and Gambling)は、2012年(撮影は2011年)に製作されたアメリカのアクション・クライム・コメディ映画です。

監督・脚本はマイケル・ウィニック、製作はクリス・カッテン、トニー・コックス、キャシー・スタントン、音楽はエリン・ハーとニーナ・ハートが担当しています。配給はアメリカでGunpowder Productions、日本ではアットエンタテインメントが担当しました。アメリカでは2013年1月8日にDVDが発売され、劇場では限定公開にとどまっています。日本では2014年2月5日に「未体験ゾーンの映画たち 2014」の上映作品として劇場公開されました。

項目内容
邦題ガンズ・アンド・ギャンブラー
原題Guns, Girls and Gambling
製作年2012年(撮影:2011年)
製作国アメリカ
監督・脚本マイケル・ウィニック
上映時間89〜90分
レーティングR15+
米国DVD発売2013年1月8日
日本公開2014年2月5日(「未体験ゾーンの映画たち 2014」)
日本配給アットエンタテインメント

あらすじ:カジノのエルビス物まね大会が引き起こした100万ドル争奪戦

運に見放されたギャンブラーのジョン・スミス(クリスチャン・スレイター)は、恋人に医者との交際を告げられ傷心のまま流れ着いたインディアン居留地のカジノで、所持金をあっという間に使い果たしてしまいます。仕方なく参加したエルビス・プレスリーの物まね大会では5人の出場者が競い合います。参加者は主人公ジョン・スミス、エルビス物まねのベテランと見られる男(ゲイリー・オールドマン)、アジア系の男性、小柄な男性、そしてゲイのエルビスマニアです。ベテランが優勝を勝ち取りますが、物まね大会が行われたその夜に、カジノのオーナーである「首長」(ゴードン・トゥートゥーシス)の金庫から100万ドルの価値を持つネイティブ・アメリカンの神聖な戦士の仮面が盗まれます。

ポーカーの最中に仮面が消えたとして、首長はゲームに参加した人物全員を疑います。翌朝目覚めると、ジョンは突然複数の刺客に命を狙われていることに気づきます。アラン・ポーの詩を呟きながら拳銃を放つセクシーな金髪の殺し屋「ブロンド」(ヘレナ・マットソン)、腐敗した地元警官(デイン・クック)、牧場主(パワーズ・ブース)らが様々な思惑でジョンを追い回します。さらにネイティブ・アメリカンの殺し屋コンビ、レッドフットとダークアイズも「仮面を返せ」と迫ります。

「仮面を盗んでいない」と主張しながら逃げ回るジョンですが、真犯人は物まね大会の優勝者だった可能性が浮上します。複数の追手から逃れながら、次々と意外な事実が明らかになっていきます。コーエン兄弟作品やタランティーノ作品を彷彿とさせる群像劇的な構造で、最後には「だまし合いのどんでん返し」が用意されています。


キャスト紹介:個性的なアンサンブル・キャスト

クリスチャン・スレイター(ジョン・スミス役)

本作の主人公で、カジノで一文無しになったうえ仮面盗難の濡れ衣を着せられて命を狙われる運の悪いギャンブラーを演じています。ゲイリー・オールドマンとは過去に映画『トゥルー・ロマンス』(1993年)でも共演しており、本作はその再共演として話題になりました。

ゲイリー・オールドマン(エルビス物まね優勝者役)

エルビス・プレスリーの物まね大会に出場するベテランの男を演じています。本作でのオールドマンはクレジット上「The Winner」(優勝者)として登場し、物語の中盤まで実体がつかめない謎めいた存在として描かれています。出演場面こそ限られていますが、その存在感と意外なオチは本作のハイライトのひとつとなっています。

ヘレナ・マットソン(ブロンド役)

エドガー・アラン・ポーの詩の一節を暗唱しながら銃を放つという、独特のキャラクターを持つ金髪美女の殺し屋を演じています。スウェーデン出身のモデル出身女優で、本作のビジュアル的な見どころのひとつとなっています。

デイン・クック(ジャクソン刑事役)

腐敗した地元の汚職警官を演じるアメリカのコメディアン・俳優です。

パワーズ・ブース(牧場主役)

地元で権力を持つ牧場主を演じています。映画『シン・シティ』などへの出演で知られるベテラン俳優です。

ジェフ・フェイヒー(ファッキー役)

個性的な脇役として出演しているベテラン俳優で、多数の映画・ドラマへの出演で知られます。

クリス・カッテン(エルビス出場者役)

「サタデー・ナイト・ライブ(SNL)」出身のコメディアンが、物まね大会のエルビス出場者役で登場しています。製作にも名前を連ねています。

トニー・コックス(エルビス出場者役)

小柄な体格を活かして活躍するキャラクター俳優で、エルビスの物まね出場者のひとりを演じています。製作も担当しています。

ミーガン・パーク(シンディ役)

物語のヒロイン的な位置づけの女性を演じています。

ゴードン・トゥートゥーシス(首長役)

カジノのオーナーである首長を演じたネイティブ・カナダ出身の俳優で、2011年7月に逝去しており、本作が彼の遺作となりました。


制作背景:「トゥルー・ロマンス」コンビが再びタッグ

本作の最大のキャスティング上の話題は、1993年の映画『トゥルー・ロマンス』(クエンティン・タランティーノ脚本、トニー・スコット監督)で共演したゲイリー・オールドマンとクリスチャン・スレイターが、約20年ぶりに再びスクリーンで顔を合わせたという点です。『トゥルー・ロマンス』においてスレイターは主人公クラレンス、オールドマンは強烈な悪役ドレクセル・スパイビーを演じており、本作のDVDジャケットや日本の宣伝でもこの共演歴が大きくアピールされています。

本作は「タランティーノ風」「コーエン兄弟風」と評されることが多く、多数のクセのあるキャラクターが各自の思惑で動き回る群像劇の構造や、ユーモアと暴力が混在するトーン、そして終盤の「どんでん返し」の構成がその印象を強めています。エルビス・プレスリーの物まね大会という奇抜な設定と、ネイティブ・アメリカンのカジノという独特の舞台の組み合わせも本作のユニークな特色です。

監督・脚本のマイケル・ウィニックは本作以前に『ファイナル・デッド ダーク・ウォッチャー』などを手がけており、本作が国際的な注目を集めた代表作となっています。アメリカでは劇場での本格公開は行われずにDVD・VODでのリリースが中心となりましたが、日本では「未体験ゾーンの映画たち 2014」という海外未公開・未ソフト化作品の特集上映企画で紹介され、一定の評価を獲得しました。


評価:B級娯楽作として楽しめる痛快クライム・コメディ

本作は批評的に高い評価を受けた作品ではありませんが、B級クライム・コメディとしての娯楽性は十分に備えています。

Filmarksでは142件のレビューに対して平均2.9点(5点満点)となっており、「タランティーノとリュックベッソンを足して2で割ったような」「コーエン風でテンポが少し遅い」という評価が典型的です。一方で「最後のどんでん返しが爽快」「ヘレナ・マットソンのセクシーな殺し屋が魅力的」「ゲイリー・オールドマンの使い方が面白い」という肯定的な声も多くあります。

中立的な評価からは「狙って作ったB級作品として、割り切れば楽しめる」という言葉がよく聞かれ、深く考えずに笑えるエンターテインメントとして一定の支持を得ています。


まとめ:「トゥルー・ロマンス」コンビが20年越しに再共演した爆笑クライム・アクション

『ガンズ・アンド・ギャンブラー』は、クリスチャン・スレイターとゲイリー・オールドマンという『トゥルー・ロマンス』コンビの再共演という大きな話題性を持ちながら、エルビス物まね大会と100万ドルの仮面盗難という奇抜な設定で独自の世界観を確立したクライム・コメディです。タランティーノ・コーエン兄弟的な群像劇の構造と終盤のどんでん返し、ヘレナ・マットソンが演じるセクシーな殺し屋の存在感など、B級作品ならではの見どころが詰まっています。

大作ではないながらも、肩の力を抜いてクライム・コメディの楽しさを満喫したい方、また「トゥルー・ロマンス」ファンにとっては見逃せない一本です。現在はDVDのほか、各種動画配信サービスでも鑑賞可能です。


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