ハンターキラー 潜航せよ|ジェラルド・バトラー主演の潜水艦アクション映画を解説

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※記事内の画像は全てイメージです。実際の製品・写真とは異なります。

ロシア近海で消息を絶った米海軍原潜と、その捜索に向かう攻撃型原潜「ハンターキラー」。緊迫の潜水艦アクションとして話題になった2018年公開作「ハンターキラー 潜航せよ」について、キャストや制作背景、見どころを紹介いたします。あらすじの核心部分には触れず、これから鑑賞する方でも安心して読める内容にまとめました。

1. 作品の基本情報

近年公開された潜水艦映画の中でも、実物の原子力潜水艦を用いた撮影で話題になった一本が、この「ハンターキラー 潜航せよ」です。派手な爆発シーンだけに頼らず、艦内という密室空間での駆け引きを丁寧に描いている点が、他の軍事アクション映画とは異なる魅力になっています。まずは基本的な作品情報から見ていきます。

「ハンターキラー 潜航せよ」(原題:Hunter Killer)は2018年に製作されたスリラー映画で、日本では2019年4月12日に劇場公開されました。上映時間は122分。監督を務めたのはドノヴァン・マーシュで、主演はジェラルド・バトラーです。攻撃型原子力潜水艦「ハンターキラー」を舞台に、ジョー・グラス艦長とネイビーシールズの精鋭部隊が、ロシア海域という緊張の高い舞台で任務に挑む姿を描く作品となっています。

タイトルにある「ハンターキラー」とは、敵の潜水艦や艦艇を追跡・撃破することを主任務とする攻撃型潜水艦を指す呼称です。冷戦期から使われてきた軍事用語で、本作でも艦の性格そのものを表すタイトルとして機能しています。潜水艦というと大型の弾道ミサイル原潜をイメージする方も多いかもしれませんが、本作の主役機はあくまで機動力と隠密性を重視した攻撃型原潜であり、その特性が物語全体の緊張感にも直結しています。

2. キャスト紹介

主人公ジョー・グラス艦長を演じたのはジェラルド・バトラーです。「エンド・オブ・ホワイトハウス」シリーズなどのアクション作品で知られる俳優で、本作でも艦を率いる指揮官としての重厚な存在感を発揮しています。突発的な事態にも動じず、部下たちを的確に統率していく姿は、これまでバトラーが演じてきたヒーロー像とはまた違った落ち着きのある魅力を放っています。

共演には、アカデミー賞受賞歴を持つゲイリー・オールドマンが名を連ねています。米国防総省側の人物として物語に関わる役どころで、緊迫した国家間の駆け引きに厚みを与えています。オールドマンは「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」でアカデミー主演男優賞を受賞しており、本作でもその重厚な演技力が随所に光っています。

その他、ラッパーとしても知られるコモン、ドラマ作品で活躍するリンダ・カーデリーニ、ロシア原潜の艦長役を演じたミカエル・ニクヴィスト、トビー・スティーヴンスらが出演しています。それぞれが艦内・地上部隊・作戦本部といった異なる立場から物語に関わっており、多角的な視点で緊迫した状況が描かれていく構成になっています。なお、ニクヴィストは本作の公開前年にあたる2017年に56歳で亡くなっており、本作は彼の遺作の一つとして知られています。存在感のある艦長役を演じきったその演技は、公開後も多くの観客の印象に残るものとなりました。

3. 監督ドノヴァン・マーシュについて

本作でメガホンを取ったドノヴァン・マーシュは、南アフリカ出身の監督です。それまでにも複数のアクション・サスペンス作品を手がけており、本作では潜水艦という閉塞感のある密室空間を舞台に、限られた場所でいかに緊張感を持続させるかという演出面での挑戦に取り組んでいます。艦内の狭い通路や司令室でのシーンを中心に据えつつ、地上部隊の動きも並行して描くことで、単調になりがちな潜水艦映画に立体感を持たせている点が特徴です。

4. 原作小説と米海軍の協力

本作の原作は、小説家ドン・キースと、米海軍潜水艦の元艦長であるジョージ・ウォレスが共同で執筆した小説です。実際に潜水艦を指揮した経験を持つ人物が原作に関わっていることもあり、艦内の手続きや用語、乗組員同士のやり取りなど、細部の描写にリアリティが感じられる作りになっています。

また制作にあたっては米海軍の全面協力を得ており、実際の原子力潜水艦を用いた撮影が行われました。フィクションでありながら、軍の実務に近い雰囲気を再現しようとする姿勢がうかがえる作品です。製作には「ワイルド・スピード」シリーズなどを手がけるニール・H・モリッツが名を連ねています。

原作小説はシリーズものとして展開されており、本作の元になった作品はシリーズの第1作にあたります。潜水艦を舞台にした軍事スリラーとしては珍しく、著者自身が現場を知る元艦長であるという点が、他の作品にはないリアリティの土台になっています。映画化にあたっては、こうした原作の説得力を損なわないよう、艦内描写や指揮系統の描き方にも一定の配慮がなされている印象です。

5. 潜水艦映画としての見どころ

本作の大きな特徴は、水中という視覚情報が限られた環境でどのようにサスペンスを描くかという点にあります。レーダーや音波探知だけを頼りに敵の位置を探る緊迫したやり取りは、潜水艦映画ならではの醍醐味といえます。画面に映らない「見えない敵」との駆け引きが、艦内の緊張感を一段と高めています。

加えて本作は、潜水艦内のドラマだけでなく、地上に展開するネイビーシールズ部隊の動きも並行して描いている点が特徴です。海中と陸上、二つの視点が交差する構成により、単一の舞台に留まらない広がりのある物語展開になっています。

さらに本作は、アメリカとロシアという二つの大国の間で起こる出来事を扱いながらも、単純な対立構造だけでは終わらない展開を用意している点も見どころの一つです。国家同士の思惑が交錯する中で、現場の軍人たちがどのような判断を下していくのかという点に注目しながら鑑賞すると、より作品を楽しめるはずです。艦内で交わされる専門用語の数々も、リアリティを重視した本作ならではの味わいといえます。

6. 公開時の評価と反響

本作は2018年10月26日にアメリカで公開され、全米2728館という規模での公開となりました。公開初週末の興行成績は、ジェラルド・バトラー主演作としては控えめな数字にとどまったと報じられています。批評サイトでの評価もやや伸び悩んだ一方で、実際の原潜を使った撮影によるリアリティや、緊迫した艦内描写を評価する声も見られました。

一方で、視聴者からの評価には手堅い支持も多く見られます。難しい設定を抜きにして純粋にアクションとして楽しめる点や、潜水艦内の緊張感と地上部隊の活躍を交互に描くテンポの良さを評価する声が目立ちます。批評家評と一般の観客評との間に差が生まれやすい作品というのも、本作の一つの特徴といえるかもしれません。潜水艦映画特有の閉塞感を楽しみたい方や、骨太な軍事アクションを求める方に向いた一本といえます。

7. どこで視聴できるか

本作は劇場公開後、複数の動画配信サービスでも視聴が可能になっています。配信状況は時期によって変動するため、視聴を検討する際は各サービスの最新情報を確認するのがおすすめです。レンタル・購入形式で配信されている場合もあれば、見放題対象作品として配信されている場合もあり、サービスによって視聴条件は異なります。テレビの映画専門チャンネルなどで放送される機会もあるため、そうした番組表をチェックしてみるのも一つの方法です。

8. まとめ

「ハンターキラー 潜航せよ」は、ジェラルド・バトラーとゲイリー・オールドマンという実力派俳優の共演に加え、元潜水艦艦長が関わった原作、そして米海軍協力による本格的な描写が組み合わさった潜水艦アクション映画です。海中と地上、二つの舞台を行き来しながら進む緊迫の展開は、潜水艦映画に馴染みのない方でも入り込みやすい構成になっています。配信サービスなどでも視聴できる作品ですので、緊張感のあるミリタリーアクションを求めている方はチェックしてみてはいかがでしょうか。


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