映画『ミストレス』(1992年)基本情報|監督バリー・プリマスと豪華キャストを解説

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※記事内の画像は全てイメージです。実際の製品・写真とは異なります。

1992年に日本公開されたアメリカ映画『ミストレス』(原題:Mistress)をご存じでしょうか。ロバート・デ・ニーロが製作を手がけ、自らも出演した本作は、ハリウッドの映画製作の裏側を描いたコメディドラマです。監督デビューを飾ったバリー・プリマス、そしてマーティン・ランドー、ダニー・アイエロ、イーライ・ウォラック、クリストファー・ウォーケンといった実力派俳優が集結したことでも知られています。この記事では、公的な情報源をもとに、本作の監督・脚本・製作陣・キャストといった基本情報を整理してご紹介します。あらすじの詳細には踏み込まず、作品の背景や制作事情を中心にまとめました。

1.映画『ミストレス』(1992年)とは

『ミストレス』は1991年に製作され、アメリカでは1992年7月24日に公開されたコメディドラマ映画です。日本では同年5月16日に劇場公開されており、配給はアスキー映画が担当しました。製作会社はロバート・デ・ニーロが設立したトライベッカ・プロダクションズで、彼自身も出演者の一人としてクレジットされています。

物語の舞台はハリウッドの映画製作現場です。かつて監督を志しながらも、今は料理番組や教材映像といった小規模な仕事で生計を立てている脚本家兼監督の男が主人公となります。彼の脚本に興味を持ったプロデューサーとの出会いをきっかけに、映画化の企画が動き出すという設定が本作の出発点です。出資者と脚本家との間で繰り広げられる駆け引きが物語の軸になっており、ハリウッドの内幕を風刺したヒューマンドラマとして構成されています。

2.監督バリー・プリマスと脚本陣について

本作の監督を務めたバリー・プリマスにとって、『ミストレス』は監督デビュー作にあたります。1938年にニューヨークで生まれたプリマスは、俳優として『ニューヨーク・ニューヨーク』(1977年)や『ビッグ・ビジネス』(1988年)といった作品に出演してきた人物で、後年には『アメリカン・ハッスル』(2013年)にも顔を出しています。俳優業のかたわら映画監督としても活動しており、本作は彼の監督・脚本・製作を兼ねた代表作のひとつとなっています。

脚本はプリマス自身に加えて、J・F・ロートンが共同で手がけました。ロートンは同時期に公開された『プリティ・ウーマン』の脚本家としても広く知られています。俳優出身の監督と、ヒットメーカーの脚本家という組み合わせが、本作の脚本づくりに独自の視点をもたらしたといえるでしょう。

3.製作総指揮ロバート・デ・ニーロとトライベッカ・プロダクションズ

『ミストレス』の製作を手がけたのはロバート・デ・ニーロです。デ・ニーロが自身の製作会社トライベッカ・プロダクションズを通じて手掛けた作品のひとつであり、彼は製作者として企画を支えると同時に、劇中では出資者候補の一人であるエヴァン・ライトという役どころで出演もしています。

主演俳優としてではなく、製作と助演という立場で本作に関わった点は、デ・ニーロのキャリアの中でも独特な位置づけです。無名に近かったバリー・プリマスの監督デビュー作を後押しする形での参加であったことがうかがえます。

4.出演キャスト一覧

本作には次のような俳優陣が名を連ねています。

主人公である脚本家兼監督のマーヴィン・ランディスマン役をロバート・ウールが演じ、彼に映画化の話を持ちかけるプロデューサーのジャック・ロス役をマーティン・ランドーが務めています。

出資者候補としては、エヴァン・ライト役のロバート・デ・ニーロ、カーマイン・ラッソ役のダニー・アイエロ、ジョージ役のイーライ・ウォラックの3人が登場します。それぞれの恋人役として、ビヴァリー役のシェリル・リー・ラルフ、パトリシア役のジーン・スマート、ペギー役のチューズデイ・ナイトが配されています。

このほか、脚本の書き直しを担当する若手ライター、スチュアート役をジェイス・アレクサンダーが、主人公の妻レイチェル役をローリー・メトカーフが演じました。また、クリストファー・ウォーケンとアーネスト・ボーグナインも出演しており、実力派俳優が脇を固める布陣となっています。

5.出演キャスト陣のその他の代表作

『ミストレス』に集まった俳優たちは、いずれも本作の前後に代表作を残している顔ぶれです。

ジャック・ロス役のマーティン・ランドーは、名匠アルフレッド・ヒッチコック監督の『北北西に進路を取れ』への出演で知られ、本作の2年後にあたる1994年公開の『エド・ウッド』ではアカデミー助演男優賞を受賞しています。カーマイン・ラッソ役のダニー・アイエロは、1987年の『月の輝く夜に』や1989年のスパイク・リー監督作『ドゥ・ザ・ライト・シング』で高く評価された性格俳優です。ジョージ役のイーライ・ウォラックは、『荒野の七人』や『続・夕陽のガンマン』といったマカロニウエスタンの名作に出演してきたベテランです。

主人公マーヴィン役のロバート・ウールは、1988年の『さよならゲーム』や、後に自身が主演・製作を務めたHBOのコメディシリーズ『アーリス』で知られています。ウォーレン・ゼル役のクリストファー・ウォーケンは1978年の『ディア・ハンター』でアカデミー助演男優賞を受賞した実力派です。妻レイチェル役のローリー・メトカーフはテレビドラマ『ロザーン』での活躍で知られ、ペギー役のチューズデイ・ナイトは『エルム街の悪夢4 ザ・ドリームマスター 最後の反撃』のヒロインとして記憶されている俳優です。

6.音楽・撮影・編集などのスタッフ

撮影監督はスヴェン・キルステンが担当し、音楽は『ヘアー』の楽曲でも知られるガルト・マクダーモットが手がけました。編集はスティーブン・ワイズバーグ、衣装デザインはスーザン・ニニンガーが担当しています。

日本公開時の字幕翻訳は、数多くのハリウッド映画を手がけてきた戸田奈津子さんが担当しました。こうしたスタッフ陣の顔ぶれからも、本作が単なる小規模インディペンデント作品ではなく、業界の実力者が携わったプロジェクトであったことがわかります。

7.日本公開情報と評価

日本では1992年5月16日に劇場公開され、配給はアスキー映画が担当しました。アメリカ本国での公開は同年7月24日です。

海外の映画レビュー集計サイト、ロッテン・トマトでは18件の評論をもとに72%というスコアが示されており、ハリウッドの製作現場を題材にした風刺劇として一定の評価を得ていることがうかがえます。日本国内での知名度は決して高くありませんが、デ・ニーロの出演作を網羅的に追っているファンや、1990年代のアメリカ映画に関心のある方にとっては、押さえておきたい一本といえるでしょう。

8.まとめ

『ミストレス』(1992年)は、バリー・プリマスの監督デビュー作として、そしてロバート・デ・ニーロが製作と出演の両面で関わった作品として、興味深い立ち位置にある一本です。マーティン・ランドー、ダニー・アイエロ、イーライ・ウォラック、クリストファー・ウォーケンといった個性派俳優が集結した点も見どころのひとつです。

ハリウッドの映画製作の内幕を描いた作品に関心のある方や、デ・ニーロの出演作を幅広くチェックしたい方は、本作の存在を知っておいて損はないはずです。機会があれば、実際に鑑賞してその世界観を確かめてみてはいかがでしょうか。


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