【バタリアン5(2006)】タールマン20年ぶり復活!シリーズ最終章はハロウィンのレイブがゾンビに染まる青春ホラーコメディを徹底解説

スポンサーリンク
スポンサーリンク
映画
スポンサーリンク

「懐かしの名作を今すぐチェック!」 ▼

映画、TV番組、ライブTV、スポーツを観る【Amazon Prime Video】

※記事内の画像は全てイメージです。実際の製品・写真とは異なります。

2005年に製作・2006年に日本公開されたアメリカ映画『バタリアン5』(原題:Return of the Living Dead: Rave to the Grave)は、「バタリアン(Return of the Living Dead)」シリーズの第5弾にして現時点での最終作です。直前作の『バタリアン4』から引き続きエロリー・エルカイェム監督が担当し、前作の生存者たちが大学生になった1年後を舞台に、トライオキシン5をもとに作られたドラッグがハロウィンのレイブパーティを地獄へと変える惨劇を描いています。本作最大の話題は、1985年の第1作第2作以来20年ぶりに人気ゾンビキャラクター「タールマン」が復活したことです。タールマン役は初代と同じアラン・トラウトマンが担当しており、シリーズファンへの大きなサービスとなっています。本記事では作品概要・あらすじ・キャスト・制作背景・評価まで、公的情報をもとに詳しく解説いたします。


作品概要:基本情報

『バタリアン5』(原題:Return of the Living Dead: Rave to the Grave、別題:Return of the Living Dead 5: Rave from the Grave)は、2005年に製作されたアメリカのホラー映画です。前作『バタリアン4』と同じスタッフ・キャスト・ロケ地(ルーマニアおよびウクライナ)を使って連続撮影された作品で、両作は2005年10月15日にアメリカのSciFiチャンネルで同日放送されました。

監督はエロリー・エルカイェム、脚本はウィリアム・バトラーとアーロン・ストロンゴーニ、製作はアナトリー・フラディスとスティーヴ・スカルドゥッツィオ、撮影はトーマス・L・キャラウェイ、編集はジェームズ・コブレンツ、音楽はロバート・ダンカン、ラルフ・リーカーマンが担当しています。製作会社はデンホルム・トレーディング・インク、オーロラ・エンターテインメント、キャステル・フィルム・ルーマニアです。アメリカではSciFiチャンネルで2005年10月15日に放送され、R指定版DVDは2007年3月20日に発売されました。日本ではアートポート=ギャガ配給のもと2006年10月28日に劇場公開されています。

項目内容
邦題バタリアン5
原題Return of the Living Dead: Rave to the Grave
別題Return of the Living Dead 5: Rave from the Grave
製作年2005年
製作国アメリカ
監督エロリー・エルカイェム
脚本ウィリアム・バトラー、アーロン・ストロンゴーニ
音楽ロバート・ダンカン、ラルフ・リーカーマン
撮影トーマス・L・キャラウェイ
上映時間94〜95分
米国放送2005年10月15日(SciFiチャンネル)
米国DVD2007年3月20日
日本公開2006年10月28日
日本配給アートポート=ギャガ

前作との連続性と本作の位置づけ

本作は『バタリアン4』の直接の続きとして描かれており、前作の約1年後という設定です。『バタリアン4』でハイブラテック社の研究施設から生き延びたジュリアン(ジョン・キーフ)、コーディー(コリー・ハードリクト)、ベッキー(エイミー・リン・チャドウィック)が大学生になって再登場しています。新たなヒロインとして追加されたジェニー(ジェニー・モーレン)は前作での生き残りではなく新キャラクターです。

なお前作でヒロインを演じたジャナ・クレイマーは、本作の撮影期間中に急病により降板し、ジェニー・モーレンが代わりに起用されました。

前作と本作は同じエルカイェム監督のもと、同一のスタッフ・キャスト・ロケ地(ルーマニア・ウクライナ)を使って連続撮影されており、実質的に同一の製作体制のもとで2本が並行して製作されています。

本作は現在(執筆時点)も「バタリアン(Return of the Living Dead)」シリーズの最終作として位置づけられています。なお2023年にシリーズのリブートが発表されており、新作(Return of the Living Dead、2026年公開予定)の製作も報じられていますが、本記事執筆時点では公開には至っていません。


あらすじ:トライオキシンがドラッグに化けたハロウィンの惨劇

前作から1年後。前作のゾンビ騒動を生き延びたジュリアン(ジョン・キーフ)たちが大学生活を満喫しているある日、チャールズ・ギャリソン(ピーター・コヨーテ)がインターポールのエージェントたちと接触します。エージェントたちはトライオキシンの最後のキャニスターを破壊しようとしていましたが、そのうちの1人が誤って3体の遺体にガスを噴射してしまいます。蘇生したゾンビたちによってチャールズは命を落とし、同時に施設内でも犠牲者が出てしまいます。

チャールズの死の知らせを受けたジュリアンは、叔父の遺品を調べる中でトライオキシン5の最後の2本のドラム缶を発見します。ジュリアンの仲間の1人ジェレミーがその化学物質を間違えてエクスタシーのようなドラッグだと思い込んで口にしたところ、一時的に凶暴化しながらも奇妙な快感を覚えます。これを見た悪徳学生アルド(クラウディウ・ブレオント)は、トライオキシンを「Z」という名前のドラッグとして大学内で密売し始めます。

やがてハロウィンの夜、大規模なレイブパーティが開催されます。しかし「Z」を服用した若者たちが次々とゾンビへと変化し始め、パーティー会場は地獄絵図に変貌します。ジュリアンとジェニーたちは生き残りをかけてゾンビの群れに立ち向かいます。そして軍はゾンビの拡散を防ぐため、パーティー会場へ向けて爆撃を命じます。

本作のエンディングでは、遅ればせながらパーティーに向かおうとするタールマンがヒッチハイクをしようとするも女性ドライバーに怖がられて失敗し、「Braaaains!」と叫びながら歩いて向かうというコミカルなシーンで幕を閉じます。


キャスト紹介:タールマン20年ぶりの復活が最大の話題

ジョン・キーフ(ジュリアン・ギャリソン役)

前作に引き続き主人公のジュリアンを演じています。叔父チャールズの遺品を調べるうちにトライオキシンの秘密を知り、事態収拾に奔走します。

ジェニー・モーレン(ジェニー役)

本作から新たに加わったヒロイン。前作でジャナ・クレイマーが演じるはずだった役に代わって起用されました。後に女優・作家として活躍するジェニー・モーレンが演じています。

コリー・ハードリクト(コーディー役)

前作から続く生存者のひとりで、ジュリアンの仲間。

エイミー・リン・チャドウィック(ベッキー役)

前作から続く生存者のひとりで、ジュリアンの仲間。

ピーター・コヨーテ(チャールズ・ギャリソン役)

前作でも存在感を放った科学者チャールズが本作でも登場しますが、物語の冒頭で命を落とします。それでもシリーズの連続性を担保する重要な役どころとなっています。

クラウディウ・ブレオント(アルド・セラ役)

トライオキシンを「Z」というドラッグとして密売する悪役大学生を演じているルーマニア人俳優。

アラン・トラウトマン(タールマン役/ノンクレジット)

本作最大の話題が、1985年の第1作と第2作以来20年ぶりとなるタールマンの復活です。初代でもタールマンを演じたアラン・トラウトマンが再びこの人気キャラクターを担当。クレジットには記載されていないノンクレジット出演ながら、そのコミカルなエンディングシーンはシリーズファンにとって見どころのひとつとなっています。


制作背景:前作との連続撮影と「Z」ドラッグというアイデア

本作は前作『バタリアン4』との連続撮影で製作されており、同じキャスト・スタッフ・ロケ地(ルーマニア・ウクライナ)が使われています。ブカレスト郊外をはじめとするルーマニアの各地が撮影地となっています。

本作の独自の設定として「トライオキシンをドラッグとして流通させる」というアイデアがあります。「Z」というドラッグによって若者が次々とゾンビ化するという構図は、薬物乱用への風刺的な側面もありつつ、ゾンビ映画とドラッグカルチャーを組み合わせた独特のアプローチです。また「ハロウィンのレイブパーティ」という設定は、若者向けのパーティ映画と本格ホラーを融合させようとした試みといえます。

製作総指揮にはトム・フォックスの名前があります。トム・フォックスは1985年の第1作からのシリーズ製作者で、本作でも製作総指揮として関与しており、シリーズを通じた連続性が保たれています。

なお、米国版DVDは全てのゾンビ攻撃シーンがカットされたR指定版のみのリリースとなっており、より多くのゴア描写を含むカナダ版との違いがファンの間で指摘されています。


評価:シリーズ最終作として賛否両論

本作は前作同様、批評家・ファン共に厳しい評価が多い作品です。テレビ映画としての低い製作水準、脚本の粗さ、ルーマニアのロケ地がアメリカに見えないという指摘などが主な批判点として挙げられています。

一方でシリーズファンからは、1985年の第1作第2作以来20年ぶりのタールマン復活は素直に喜べる要素として評価されています。また「ドラッグとして流通するトライオキシン」というアイデアの独自性や、ブラックコメディとしてのノリを前作より保っている点を評価する声もあります。タールマンのコミカルなエンディングシーンについては、肩の力を抜いて楽しめるシーンとして好意的な反応も見られます。


まとめ:シリーズのフィナーレはタールマン復活で飾る

『バタリアン5』は、「バタリアン」シリーズの現時点での最終作として、ハロウィンのレイブパーティという独自の舞台を設定し、1985年の第1作第2作以来20年ぶりとなるタールマン復活というサプライズを盛り込んだ作品です。前作同様にテレビ映画としての限界は否めませんが、シリーズを追ってきたファンにとっては、タールマンの復活とそのコミカルなエンディングシーンは見逃せない一点となっています。

「バタリアン」シリーズを第1作から全作品制覇したい方にとっては、本作はその締めくくりとして確認しておくべき一本です。現在はDVDのほか、各種動画配信サービスでも鑑賞可能です。