【レッドソニア(1985)】ブリジット・ニールセン主演×シュワルツェネッガー共演のヒロイック・ファンタジーを徹底解説

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※記事内の画像は全てイメージです。実際の製品・写真とは異なります。

1985年に製作されたアメリカ映画『レッドソニア』は、赤髪の女戦士が悪の女王に立ち向かうヒロイック・ファンタジー大作です。主演はデビュー作となったブリジット・ニールセン、そしてアーノルド・シュワルツェネッガーが準主役として共演しています。ロバート・E・ハワードが生み出したキャラクターを原作とするマーベル・コミックの映画化であり、名匠リチャード・フライシャーが監督、巨匠エンニオ・モリコーネが音楽を担当した本格的な一作です。本記事では作品概要・あらすじ・キャスト・制作背景・日本での公開事情まで、公的情報をもとに詳しく解説いたします。


① 作品概要:基本情報

『レッドソニア』(原題:Red Sonja)は、1985年のアメリカ映画で、剣と魔法に分類されるファンタジー・ヒロイン冒険活劇です。

製作はクリスチャン・フェリー、監督は『キング・オブ・デストロイヤー コナンPART2』のリチャード・フライシャー、脚本はロバート・E・ハワードの創造した登場人物をもとにクライヴ・エクストンとジョージ・マクドナルド・フレイザーが執筆しました。撮影はジュゼッペ・ロトゥンノ、編集はフランク・J・ユリオステ、音楽はエンニオ・モリコーネが担当しています。

項目内容
原題Red Sonja
製作年1985年
製作国アメリカ
監督リチャード・フライシャー
脚本クライヴ・エクストン、ジョージ・マクドナルド・フレイザー
音楽エンニオ・モリコーネ
撮影ジュゼッペ・ロトゥンノ
上映時間約89分
日本公開1987年12月5日(劇場公開)

② 原作の背景:コナンとマーベル・コミック

本作はロバート・E・ハワード作の『英雄コナン』シリーズに登場するハイボリアという世界を舞台とした冒険アクション映画です。ハワード自身の短編「The Shadow of the Vulture」に登場するレッド・ソニアを基に展開され、人気を博していたマーベル・コミックの作品群の映画版となっています。

コミック版に登場するレッド・ソニアは、1974年以降はビキニアーマー姿だったため、主演のブリジット・ニールセンの衣装も露出度の高いものとなっています。

前作にあたる『コナン・ザ・グレート』(1982年)および『キング・オブ・デストロイヤー/コナンPART2』(1984年)と同じ世界観を共有しており、コナン・シリーズの番外編的な位置づけの作品です。


③ あらすじ:復讐の女剣士と聖玉タリスマン

遠い昔、暴力と悪の支配する世界。悪の女王ゲドレン(サンダール・バーグマン)は万物を創造し支配する聖玉〈タリスマン〉を奪い、一層の力をつけつつあった。ゲドレンに自分の村を焼き打ちにされたレッド・ソニア(ブリジット・ニールセン)は剣の修行を積み、老師より名剣を与えられる。その日、瀕死のソニアの姉を運んできた男がいた。カリドー(アーノルド・シュワルツェネッガー)である。

万物を支配する聖玉「タリスマン」を手にした悪の女王ゲドレンに村を焼き討ちされたレッド・ソニア。姉もゲドレンに襲われた傷がもとで死んでしまい、剣の修行を積み復讐を誓ったソニアは、瀕死の姉を運んできたカリドーらと共に女王の魔城へと旅立ちます。

途中、カリドー、そして女王に滅ぼされた都の王子ターンとその家来ファルコンが加わります。目的地の城に着いたソニアは異常な現象に出くわします。聖玉の力が増大し、大地は震え、天には稲妻が走り、その力が女王の手にもおえなくなってきたのでした。一行の助けを借りて城に潜入したソニアは女王と対決し、城の床が割れた瞬間に一撃して、女王と聖玉を地面の底へと葬ります。


④ キャスト紹介

主なキャストと日本語吹替担当者は以下の通りです。レッド・ソニア役にブリジット・ニールセン(吹替:戸田恵子)、カリドー役にアーノルド・シュワルツェネッガー(吹替:屋良有作)、ファルコン役にポール・スミス(吹替:石田太郎)、ゲドレン女王役にサンダール・バーグマン(吹替:沢田敏子)、ターン王子役にアーニー・レイズ・Jr(吹替:佐々木優子)が出演しています。

ブリジット・ニールセンはデンマーク出身のモデルでしたが、プロデューサーのデ・ラウレンティスに勧められて女優に転身し、本作が映画デビュー作となりました。

シュワルツェネッガーは同監督による前作『キング・オブ・デストロイヤー/コナンPART2』(1984年)ではコナンとして主演していましたが、本作では「カリドー」という名前の準主役キャラクターとなっています。シュワルツェネッガーは当初本作でもコナン役での出演が予定されていましたが、『コナン・ザ・グレート』の権利をユニバーサルスタジオが所有していたため、コナン役では出演できなくなり、カリドーという役柄での出演となりました。

また、『コナン・ザ・グレート』(1982年)においてヴァレリア役でゴールデングローブ賞とサターン賞を受賞したサンダール・バーグマンも、本作ではゲドレン女王役として登場しています。


⑤ 制作背景:コナン・シリーズから生まれた女性版スピンオフ

本作はシュワルツェネッガーの出世作となった『コナン・ザ・グレート』(1982年)と続編『キング・オブ・デストロイヤー/コナンPART2』(1984年)を手がけた大プロデューサー、デ・ラウレンティスの制作会社による作品です。コナン・シリーズで確立されたハイボリアの世界観をそのまま引き継ぎつつ、女性ヒーローを主人公に据えた意欲的な企画でした。

監督のリチャード・フライシャーはハリウッドで長年キャリアを積んできた実力派で、音楽を担当したエンニオ・モリコーネは数々の名作で知られるイタリアの作曲家です。撮影のジュゼッペ・ロトゥンノもイタリアを代表するカメラマンであり、スタッフ陣は非常に豪華な顔ぶれとなっています。


⑥ ゴールデンラズベリー賞とその評価

本作はキャスト・スタッフの豪華さとは裏腹に、批評面では厳しい評価も受けました。

ニールセンは本作で第6回ゴールデンラズベリー賞において最低新人賞を受賞しました。なお、同賞はいわゆる「最も残念な映画」を選ぶ賞であり、受賞は批評的評価の低さを示すものです。

しかしながら、エンニオ・モリコーネによる壮大なスコア、ロトゥンノの美しい撮影、そして迫力ある剣戟シーンなど、見どころも多い作品であることは確かです。1980年代のヒロイック・ファンタジーというジャンルを楽しむ文脈において、今も根強いファンを持っています。


⑦ 日本での公開事情

日本では当初、『アーノルド・シュワルツェネッガーのキング・オブ・アマゾネス』の邦題でビデオスルーとなりましたが、その後に日本で巻き起こったシュワルツェネッガーのブームに乗り、『レッドソニア』の邦題で劇場公開されました。日本での劇場公開日は1987年12月5日です。

現在はHDニューマスター版のブルーレイも発売されており、戸田恵子・屋良有作らによる日本語吹替版も収録されています。特典映像として「アーノルド・シュワルツェネッガー ~ハリウッドを持ち上げた男~」「レッドソニア vs. カリドー ~レッドソニア世界配給の裏側~」「オリジナル版予告編」なども収録されています。


⑧ まとめ:1985年ヒロイック・ファンタジーの記念碑的作品

『レッドソニア』は、豪華なスタッフと個性的なキャストが集結した1980年代ヒロイック・ファンタジーの代表作のひとつです。ブリジット・ニールセンのデビュー作として、またシュワルツェネッガーの初期キャリアを語る上でも欠かせない一作です。マーベル・コミック原作の映画としても先駆的な位置づけにあり、剣と魔法の世界観・女性ヒーローの活躍を描いた作品として、今日もその存在感を失っていません。Blu-ray・DVDで現在も鑑賞できますので、1980年代アクション映画や剣と魔法のファンタジーにご興味のある方は、ぜひご覧になってみてください。


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