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2019年に製作されたロシア・中国・アメリカ合作映画『レジェンド・オブ・ドラゴン 鉄仮面と龍の秘宝』(原題:Тайна печати дракона、英題:Iron Mask)は、ジャッキー・チェンとアーノルド・シュワルツェネッガーが初めてスクリーン上で直接対峙するシーンを持つ、アクション・ファンタジー大作です。2014年に製作されたロシア映画『レジェンド・オブ・ヴィー 妖怪村と秘密の棺』の続編にあたり、前作から引き続きジェイソン・フレミングが主演を務めています。ロシア・チェコ・中国の3か国にまたがるロケと最新VFXを駆使し、予算約4,800万ドルをかけて制作された本格的なエンターテインメント大作です。本記事では作品概要・あらすじ・キャスト・制作背景・公開事情まで、公的情報をもとに詳しく解説いたします。
作品概要:基本情報
『レジェンド・オブ・ドラゴン 鉄仮面と龍の秘宝』は、2019年に製作されたロシア・中国・アメリカ合作のアクション・ファンタジー映画です。ロシアの文豪ニコライ・ゴーゴリの怪奇小説世界を下敷きにした前作の設定を引き継ぎつつ、舞台を中国へと広げた冒険大作となっています。
監督・共同脚本はオレッグ・ステプチェンコ(前作に続いて続投)、脚本はアレクセイ・ペトルヒン、ドミトリー・パルツェフも担当。音楽はアレクサンドラ・マガキャンが手がけています。なお、ジャッキー・チェンとアーノルド・シュワルツェネッガーはともにプロデューサーとしても名を連ねています。中国では2019年8月16日にユニバーサル・ピクチャーズ配給で公開され、ロシアでは同年9月21日に公開されました。日本では映画祭イベント「のむコレ’21」での上映を経て、2021年10月29日にカルチュア・パブリッシャーズ配給のもと劇場公開されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 邦題 | レジェンド・オブ・ドラゴン 鉄仮面と龍の秘宝 |
| 原題 | Тайна печати дракона |
| 英題 | Iron Mask/Viy 2: Journey to China |
| 製作年 | 2019年 |
| 製作国 | ロシア・中国・アメリカ合作 |
| 監督 | オレッグ・ステプチェンコ |
| 脚本 | オレッグ・ステプチェンコ、アレクセイ・ペトルヒン、ドミトリー・パルツェフ |
| 音楽 | アレクサンドラ・マガキャン |
| 製作費 | 約4,800万ドル |
| 上映時間 | 120分 |
| 日本公開 | 2021年10月29日 |
| 日本配給 | カルチュア・パブリッシャーズ |
前作と原作の背景:ゴーゴリ文学とロシア映画の世界観
本作を楽しむ上で理解しておきたいのが、前作『レジェンド・オブ・ヴィー 妖怪村と秘密の棺』(2014年)との関係です。前作はロシアの文豪ニコライ・ゴーゴリの怪奇小説に登場する伝説の怪物「ヴィー」をモチーフとしたロシア製ファンタジー映画で、ロシア国内で公開当時の歴代3位となる大ヒットを記録した作品です。ハリウッドのスタッフを集め、最新VFXを駆使して作られた本格的な娯楽大作として注目を集めました。
本作はその直系続編にあたり、前作の主人公ジョナサン(ジェイソン・フレミング)が再び冒険に出るという構成です。ただし本作は前作を見ていなくても楽しめるよう、冒頭に前作のあらすじを収めた構成となっています。世界観はロシア・ゴーゴリ的な怪奇ファンタジーから中国へと舞台を移し、龍や仙人といった東洋的なモチーフが加わった壮大なスケールの作品となっています。
あらすじ:地理学者の冒険と鉄仮面の囚人
18世紀初頭のロシア帝国。イギリス人地理学者のジョナサン・グリーン(ジェイソン・フレミング)はピョートル大帝から、ロシアより東の地図を作成するよう命じられます。数々の危険と恐怖を乗り越えて地図を完成させたジョナサンは、道中で謎の中国人女性チェン・ラン(ヤオ・シントン)と出会い、ともに中国へと旅立ちます。
その頃、ピョートル大帝(ユーリ・コロコルニコフ)はロンドン塔に鉄仮面をかぶせられた状態で幽閉されていました。ロンドン塔の獄中で、同じく囚われの身となっていた謎の老師(ジャッキー・チェン)と出会い、ともに脱獄を果たしたピョートル大帝は、老師から娘に渡してほしいという大切な印を託されます。
中国の地では、不老不死の霊薬を生み出す龍をめぐって白の魔法使いと黒の魔法使いが激しく対立していました。ジョナサンとチェン・ランはこの争いの渦中に引き込まれながら、龍の秘密と中国に隠された謎に迫っていきます。
なお、ロンドン塔の看守長ジェームズ・フック役をアーノルド・シュワルツェネッガーが演じており、老師役のジャッキー・チェンとのロンドン塔内での対決シーンが本作最大の見どころのひとつとなっています。
キャスト紹介:国際色豊かな豪華な顔ぶれ
ジェイソン・フレミング(ジョナサン・グリーン役)
前作に続いて主人公を務めるイギリス人俳優。冒険を続ける地理学者として本作の物語の軸を担います。映画『エイリアンVSヴァネッサ・パラディ』『レイヤー・ケーキ』などへの出演で知られています。
ジャッキー・チェン(老師役)
ロンドン塔に囚われた謎の老師を演じています。本作ではプロデューサーも兼任。シュワルツェネッガーとのロンドン塔内での剣を使ったアクションシーンが劇中のハイライトとなっています。
アーノルド・シュワルツェネッガー(ジェームズ・フック看守長役)
ロンドン塔の看守長を演じており、プロデューサーも兼任しています。ジャッキー・チェンとの対決シーンで存在感を放ちます。なお「フック(Hook)」という名前は、ピーター・パンに登場する悪役フック船長へのオマージュとも受け取れる遊び心ある配役となっています。
ヤオ・シントン(チェン・ラン役)
ジョナサンとともに中国へ向かう謎の中国人女性。中国の人気女優です。
ユーリ・コロコルニコフ(鉄仮面の囚人/ピョートル大帝役)
鉄仮面をかぶせられた囚人であり、実はロシア皇帝ピョートル大帝であるという役どころを演じるロシア人俳優です。
チャールズ・ダンス(ダドリー卿役)
前作に続いて出演するイギリスの名優。ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のタイウィン・ラニスター役で世界的に知られています。
ルトガー・ハウアー(神父役)
オランダ出身の名優で、本作が遺作のひとつとなりました。2019年7月19日に死去しており、本作の公開前にその訃報が伝えられました。
制作背景:ロシア・チェコ・中国3か国にまたがるロケと製作
本作はロシアの映画制作会社ロシアン・フィルム・グループが主導し、中国フィルム・グループ・コーポレーション(中国电影集团公司)との共同製作として実現した意欲的な国際合作映画です。製作費は約4,800万ドルと、ロシア映画としては大規模な予算が投じられました。
撮影はロシア・チェコ・中国の3か国にまたがって行われており、最新のコンピューター・グラフィックスを駆使した龍や魔法のシーンが本作の大きな視覚的売りとなっています。ジャッキー・チェンとシュワルツェネッガーがともにプロデューサーとして参加しており、両者が初めてスクリーン上で剣を交えるシーンは本作最大の話題を提供しています。なお本作の続編として「Viy 3: Travel to India」の製作も企画されていましたが、執筆時点では公開の見通しは明らかになっていません。
公開事情と評価
中国では2019年8月16日にユニバーサル・ピクチャーズ配給で公開されましたが、製作費約4,800万ドルに対し全世界興行収入は約870万ドルにとどまり、興行面では厳しい結果となりました。
批評面においても、映画批評集積サイトのロッテン・トマトーズで批評家支持率22%(32件のレビュー)、メタクリティックで34/100(5件のレビュー)と、評価は厳しいものとなっています。主な批判点としては、ジャッキー・チェンとシュワルツェネッガーの出演シーンが限定的であること、物語の構成の複雑さなどが挙げられています。一方で、大らかなファンタジー娯楽映画として割り切って楽しめるという声もあり、特に「ジャッキーとシュワルツェネッガーの対決シーンが実現した」という一点においては、映画ファンにとって歴史的な場面として語り継がれています。
日本では「のむコレ’21」(2021年10月22日〜、シネマート新宿・シネマート心斎橋)での上映を経て、同年10月29日より劇場公開されました。
まとめ:夢の対決がついに実現した国際色豊かな娯楽大作
『レジェンド・オブ・ドラゴン 鉄仮面と龍の秘宝』は、ジャッキー・チェンとアーノルド・シュワルツェネッガーという2大スターが同じ画面の中で初めて真正面から対峙するシーンを持つという、映画ファンにとって一種の夢の実現ともいえる作品です。ロシア発のゴーゴリ文学に根ざした世界観に、中国の龍伝説・東洋のファンタジー要素が加わり、豪華な国際キャストが集結したスケールの大きさは本作ならではの見どころです。
ストーリーの複雑さや両スターの出演時間の短さという課題はあるものの、大らかなエンターテインメントとして、また2大アクションスターの”共演の記録”として、現在はDVD・Blu-rayのほか各種動画配信サービスでも鑑賞することができます。ジャッキー・チェンとシュワルツェネッガーの両方のファンであれば、ぜひ一度は確認しておきたい作品です。
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