【スペシャリスト(1994)】スタローン×シャロン・ストーンの危険な共演!爆破のプロが復讐に挑むアクション・スリラーを徹底解説

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1994年に公開されたアメリカ映画『スペシャリスト』(原題:The Specialist)は、シルヴェスター・スタローンと『氷の微笑』で世界的スターになったシャロン・ストーンが共演したアクション・スリラー映画です。フロリダ州マイアミを舞台に、元CIA爆破専門家の男がマフィアに両親を殺された女性の復讐に巻き込まれていく姿を描いています。監督はルイス・ロッサ、音楽は007シリーズ11作品を手がけた名匠ジョン・バリー、製作はジェリー・ワイントラウブが担当。ジェームズ・ウッズ、ロッド・スタイガー、エリック・ロバーツという個性豊かな悪役陣も本作の大きな見どころとなっています。製作費約4,500万ドルに対し全世界で約1億7,040万ドルを稼ぎ出した商業的大ヒット作の全貌を、公的情報をもとに詳しく解説いたします。


作品概要:基本情報

『スペシャリスト』(原題:The Specialist)は、1994年に製作・公開されたアメリカのアクション・スリラー映画です。ジョン・シャーリー(ジョン・カッター名義)によるスペシャリスト小説シリーズを原案とし、アレクサンドラ・セロスが脚本を担当しました。

監督はルイス・ロッサ(ペルー出身の監督で『山猫は眠らない』を手がけた人物)、製作はジェリー・ワイントラウブ、撮影はジェフリー・L・キンボール、編集はジャック・ホフストラ、音楽はジョン・バリーが担当しています。配給はワーナー・ブラザースで、北米では1994年10月7日に公開されました。日本での配給は東宝東和が担当しています。

項目内容
原題The Specialist
製作年1994年
製作国アメリカ
監督ルイス・ロッサ
脚本アレクサンドラ・セロス
原案ジョン・シャーリーによるスペシャリスト小説シリーズ
音楽ジョン・バリー
撮影ジェフリー・L・キンボール
製作ジェリー・ワイントラウブ
製作費約4,500万ドル
上映時間110分
配給(北米)ワーナー・ブラザース
北米公開1994年10月7日
北米興行収入約5,736万ドル
全世界興行収入約1億7,040万ドル

あらすじ:電話越しの依頼から始まる危険な復讐劇

1984年、CIAの爆破専門家レイ・クイック大尉(シルヴェスター・スタローン)と上司のネッド・トレント大佐(ジェームズ・ウッズ)は、南米のコカイン売人の車を爆破する任務に就いていました。しかし標的の車に少女が同乗しているのを確認したレイは任務の中止を訴えますが、ネッドは構わず爆破を実行し、少女は売人とともに命を落としてしまいます。人を殺すことを楽しむネッドに激怒したレイは上司に報告してCIAを辞職、ネッドは懲戒処分を受けます。

それから数年後、フロリダ州マイアミでフリーランスの爆破請負人として活動していたレイのもとに、メイ・マンロー(シャロン・ストーン)という女性から電話が入ります。メイは幼い頃、巨大マフィア組織「レオン・ファミリー」に両親を殺されており、ドンのジョー・レオン(ロッド・スタイガー)とその息子トマス(エリック・ロバーツ)ら3人を爆殺してほしいと依頼してきたのです。レイは「自分は殺し屋ではない」と一度は断りますが、電話越しに伝わるメイの声とその悲しみに動かされ、単独での調査を開始します。

一方メイは偽名を使い、色仕掛けでトマスに近づく独自の行動に出ます。レイはやがて依頼を引き受け、卓越した爆破技術でレオンファミリーの手下を次々と爆殺していきます。騒然とするファミリーの中で、相談役ネッドはプロの仕業と見抜きます。そしてネッドとレイがかつての因縁の相手であると判明したとき、単純な復讐劇は三つ巴の危険なゲームへと変貌していきます。


キャスト紹介:豪華スターが激突する濃密な人間関係

シルヴェスター・スタローン(レイ・クイック役)

本作の主人公で、元CIA爆破専門家の孤独な請負人を演じています。日本語吹替はテレビ朝日版をささきいさおさんが担当しています。北米初登場では週末興行収入1位を記録しており、スタローン主演作として『クリフハンガー』(1993年)から3作連続の首位獲得となりました。

シャロン・ストーン(メイ・マンロー役)

本作のヒロインで、マフィアへの復讐を誓う女性を演じています。『氷の微笑』(1992年)で世界的なセックスシンボルとしての地位を確立した直後の出演で、本作でもその存在感を遺憾なく発揮しています。日本語吹替はテレビ朝日版を小山茉美さんが担当しています。

ジェームズ・ウッズ(ネッド・トレント役)

本作の実質的な悪役で、かつてレイの上司だった元CIA大佐を演じています。表面上はレオンファミリーの相談役として行動しますが、レイへの個人的な恨みも持つ複雑な人物像を、ジェームズ・ウッズならではの鋭いキャラクター表現で体現しています。日本語吹替はテレビ朝日版を津嘉山正種さんが担当しています。

ロッド・スタイガー(ジョー・レオン役)

マフィアのボスを演じています。映画『夜の大捜査線』(1967年)でアカデミー賞主演男優賞を受賞した名優で、強烈な存在感の悪役を演じています。

エリック・ロバーツ(トマス・レオン役)

ジョーの息子でメイの標的のひとりであるトマスを演じています。個性的な悪役で知られる俳優で、本作でも危うい魅力を持つキャラクターを演じています。


制作背景:ジョン・バリーの官能的スコアとグロリア・エステファン

本作の制作において特筆すべきは、音楽を担当したジョン・バリーの存在です。ジョン・バリーはイギリス出身の作曲家で、1963年から1987年にかけて007シリーズの11作品の音楽を手がけたことで世界的に知られています。スパイ・スリラーの音楽における第一人者が本作のスコアを担当しており、アクション映画らしい派手なオーケストラではなく、ジャジーで官能的な旋律を軸とした大人の雰囲気漂うスコアを提供しています。

脚本はアレクサンドラ・セロスが担当しており、ジョン・シャーリーによるスペシャリスト小説シリーズを原案として緩やかにベースとしています。製作のジェリー・ワイントラウブはエルヴィス・プレスリーのツアー制作やフランク・シナトラのマネジメントで知られ、映画界でも数多くの作品を手がけてきた敏腕プロデューサーです。

本作のサウンドトラックで特筆すべきはグロリア・エステファンが歌う「ターン・ザ・ビート・アラウンド」です。この楽曲はビルボードのダンスクラブソングスチャートで1位を獲得し、本作の公開とともに大きな話題を呼びました。

撮影地はフロリダ州マイアミで行われており、マイアミの熱気と退廃的な雰囲気が本作全体のトーンに深く結びついています。


興行成績と評価

製作費約4,500万ドルに対し、北米では約5,736万ドル、全世界では約1億7,040万ドルという大きな興行収入を記録しました。北米での初週末興行収入は約1,431万ドルで、2,522館という公開規模でランキング1位を獲得。スタローン主演作として『クリフハンガー』(1993年)から3作連続の初登場1位となりました。また1990年代のスタローン作品の中では、『クリフハンガー』に次ぐオープニング成績を記録しています。

批評面では評価が低く、ゴールデンラズベリー賞の最低作品賞にノミネートされ、スタローンも最低男優賞にノミネートされました。脚本のご都合主義や複雑さへの批判が多かった一方、ジョン・バリーの音楽やスタローン・ストーンの共演については一定の評価を受けています。


まとめ:興行的大成功を収めたスタローン×ストーンの危険な化学反応

『スペシャリスト』は、批評的評価は芳しくなかったものの全世界で約1億7,000万ドルという商業的大成功を収めた、1990年代のスタローン映画を代表する一本です。「氷の微笑」で一世を風靡したシャロン・ストーンとの共演、ジェームズ・ウッズの鋭い悪役演技、007シリーズの巨匠ジョン・バリーによる官能的なスコア、そしてグロリア・エステファンの大ヒット曲という要素が重なり、1994年の映画界において存在感を放ちました。マイアミの熱気の中で展開する爆破アクションと男女の駆け引きは、今見ても独自の娯楽性を持っています。現在はDVD・Blu-rayのほか各種動画配信サービスでも鑑賞可能です。


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