【バレット(2012)】スタローン×ウォルター・ヒル監督!殺し屋と刑事の異色バディ・アクションを徹底解説

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※記事内の画像は全てイメージです。実際の製品・写真とは異なります。

2012年に製作されたアメリカ映画『バレット』(原題:Bullet to the Head)は、シルヴェスター・スタローンが裏社会に生きる凄腕の殺し屋を演じたクライム・アクション映画です。相棒を殺された殺し屋が、信念の異なる若き刑事と手を組み、復讐のために壮絶な戦いに身を投じていく姿を描いています。監督は『48時間』『ストリート・オブ・ファイヤー』『ウォリアーズ』の巨匠ウォルター・ヒル。共演には『ワイルド・スピード』シリーズで知られるサン・カン、後に『アクアマン』で世界的スターとなるジェイソン・モモア、そしてクリスチャン・スレイターら個性派俳優が集結しています。フランスのグラフィック・ノベルを原作とした本作の全貌を、公的情報をもとに詳しく解説いたします。


作品概要:基本情報

『バレット』(原題:Bullet to the Head)は、2012年に製作されたアメリカのアクション・クライム・スリラー映画です。フランスのグラフィック・ノベル『Du plomb dans la tête(頭に銃弾を)』を原作としています。原作はマッツ(Matz、本名アレクシス・ノラン)が執筆し、コリン・ウィルソンが作画を手がけた作品です。

監督はウォルター・ヒル、脚本はアレッサンドロ・カモン、撮影はロイド・エアーン2世、編集はティム・アルヴァーソン、音楽はスティーヴ・マッツァーロが担当しています。製作会社はダーク・キャッスル・エンターテインメントなど、配給はワーナー・ブラザース・ピクチャーズです。2012年11月14日にローマ国際映画祭でプレミア上映され、アメリカでは2013年2月1日に公開されました。日本では松竹配給のもと2013年6月1日に公開されています。

項目内容
原題Bullet to the Head
製作年2012年
製作国アメリカ
監督ウォルター・ヒル
脚本アレッサンドロ・カモン
原作マッツ(アレクシス・ノラン)作、コリン・ウィルソン画『Du plomb dans la tête』
音楽スティーヴ・マッツァーロ
撮影ロイド・エアーン2世
製作費約5,500万ドル
上映時間91分
レーティングR15+
配給(日本)松竹
日本公開2013年6月1日
全世界興行収入約2,200万ドル

あらすじ:相棒を殺された殺し屋と刑事の奇妙な共闘

南部の街ニューオーリンズ。ベテランの殺し屋ジェームズ・ボノモ、通称ジミー・ボボ(シルヴェスター・スタローン)は、相棒ルイス(ジョン・セダ)とともにある仕事を請け負い、標的であるワシントンDC警察の元刑事グリーリーを殺害します。

仕事を終えた二人は依頼の仲介人とバーで落ち合いますが、そこへ謎の殺し屋キーガン(ジェイソン・モモア)が現れ、相棒ルイスを殺害してしまいます。ジミー自身も命を狙われますが、何とかキーガンを撃退します。自分たちが何者かに利用され、口封じのために裏切られたことを知ったジミーは、相棒の復讐を誓います。

一方、殺された元刑事グリーリーのかつての同僚であるワシントンDC警察の刑事テイラー・クォン(サン・カン)が、事件を追ってニューオーリンズへとやってきます。法を順守する堅物の刑事テイラーと、弾丸ですべてを解決しようとする殺し屋ジミー。本来であれば敵対するはずの二人でしたが、共通の敵を倒すという目的のために、やむを得ず手を組むことになります。

衝突を繰り返しながらも奇妙な絆を育んでいく二人の前に、汚職にまみれた実業家や腐敗した警察、そして冷酷非道な殺し屋キーガンが次々と立ちはだかります。やがて事件の背後に隠された巨大な陰謀が明らかになっていきます。


キャスト紹介

シルヴェスター・スタローン(ジミー・ボボ/ジェームズ・ボノモ役)

本作の主人公で、逮捕歴を重ねながら修羅場をくぐり抜けてきた凄腕の殺し屋を演じています。当時66歳とは思えない鍛え抜かれた肉体と、タトゥーに覆われた屈強なボディを披露し、重厚な肉弾戦や銃撃戦を体現しています。クライマックスでのジェイソン・モモアとの斧を使った肉弾戦は本作屈指の見どころとなっています。

サン・カン(テイラー・クォン刑事役)

殺された元同僚の事件を追うワシントンDC警察の刑事を演じています。『ワイルド・スピード』シリーズのハン役で広く知られる韓国系アメリカ人俳優です。スタローンとの凸凹なバディぶりが作品の軸となっています。

ジェイソン・モモア(キーガン役)

ジミーの相棒を殺害する冷酷非道な殺し屋を演じています。後に映画『アクアマン』シリーズやドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」で世界的スターとなる俳優で、本作ではその恵まれた体格を活かした強敵を演じています。

サラ・シャヒ(リサ・ボノモ役)

ジミーの娘で、刺青師として働くリサを演じています。

アデウェール・アキノエ=アグバエ(ロバート・モレル役)

物語の黒幕となる人物を演じています。

クリスチャン・スレイター(マーカス・バプティスト役)

事件に関わる人物を演じています。映画『ブロークン・アロー』(1996年)などで知られる俳優です。

このほか、ジョン・セダ、ホルト・マッキャラニーらが脇を固めています。


制作背景:巨匠ウォルター・ヒルとスタローンの初タッグ

本作の制作における大きな注目点は、監督のウォルター・ヒルとシルヴェスター・スタローンが初めてタッグを組んだことです。ウォルター・ヒルは『ウォリアーズ』(1979年)、『48時間』(1982年)、『ストリート・オブ・ファイヤー』(1984年)、『レッドブル』(1988年)など、1970年代から1990年代にかけて数々のアクション映画を手がけてきた名匠です。その手腕が、80年代テイストの骨太なバディ・アクションとして本作に活かされています。

制作の経緯として、当初はウェイン・クレイマーが監督する予定でしたが、スタローンが作品をよりダークな作風にすることを望んだため降板し、ウォルター・ヒルが監督を務めることとなりました。また、テイラー・クォン刑事の役は当初トーマス・ジェーンが演じる予定でしたが、プロデューサーのジョエル・シルバーが幅広い観客層へアピールする目的でより多様な背景を持つ俳優を求めたことから、サン・カンへと変更されました。撮影は2011年6月27日にニューオーリンズで開始されています。

音楽を担当したスティーヴ・マッツァーロは、ブルース・ロック調のサウンドで作品に独特の雰囲気を添えています。


興行成績と評価

製作費約5,500万ドルに対し、全世界興行収入は約2,200万ドルにとどまり、製作費を回収できない興行的失敗となりました。アメリカでの公開時には、ワイド公開されたスタローン主演作としては1980年代初頭以来の低調なオープニング成績を記録したと報じられています。

批評面では賛否が分かれました。映画批評集積サイトのロッテン・トマトーズでは、公開当時の集計で支持率は中程度にとどまっています。脚本の単純さや暴力描写の過剰さを指摘する声がある一方で、ウォルター・ヒルらしい無駄を削ぎ落とした骨太な演出や、スタローンとサン・カンのバディとしての相性の良さ、ジェイソン・モモアの悪役としての存在感については、好意的に評価する声もあります。80年代アクション映画への回帰を楽しめる娯楽作として、一定のファンに支持されています。


まとめ:80年代テイストが香るスタローンの硬派なバディ・アクション

『バレット』は、巨匠ウォルター・ヒルとシルヴェスター・スタローンが初タッグを組んだ、80年代アクション映画の香り漂う硬派なクライム・アクションです。興行的には苦戦を強いられた作品ですが、フランスのグラフィック・ノベルを原作とするハードボイルドな世界観、スタローンとサン・カンの凸凹バディの掛け合い、そしてクライマックスのスタローン対ジェイソン・モモアの斧バトルなど、アクション映画ファンにとって見どころは多い一作です。

『エクスペンダブルズ』シリーズなどで自身のキャリアを再び輝かせたスタローンが、ベテランらしい風格を漂わせながら殺し屋を演じた本作は、彼のフィルモグラフィーを辿る上での一本として、また往年のウォルター・ヒル作品が好きな方にとっても興味深い作品です。現在はDVD・Blu-rayのほか、各種動画配信サービスでも鑑賞可能です。


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