※記事内の画像は全てイメージです。実際の製品・写真とは異なります。
2018年に製作されたアメリカ・中国合作映画『大脱出2』(原題:Escape Plan 2: Hades)は、シルヴェスター・スタローン主演の人気アクション映画『大脱出』(2013年)の続編です。前作でアーノルド・シュワルツェネッガーが務めたスタローンの相棒役に、今回は「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのデイヴ・バウティスタが就任。さらに中国を代表する人気俳優ホァン・シャオミンが重要な役どころを演じています。コンピューター制御で管理された超最先端の監獄「ハデス」を舞台に、脱獄のプロが仲間を救う脱出劇を描いた本作の全貌を、公的情報をもとに詳しく解説いたします。
作品概要:基本情報
『大脱出2』(原題:Escape Plan 2: Hades)は、2018年に製作されたアメリカ・中国合作のアクション・プリズン・スリラー映画です。前作『大脱出』(2013年)の直系続編であり、「大脱出」シリーズの第2弾にあたります。
監督はスティーヴン・C・ミラー、脚本は前作の共同脚本家マイルズ・チャップマン、製作はロビー・ブレナー、マーク・カントン、ランドール・エメット、ジョージ・フルラ、ザック・シラーが担当。撮影はブランドン・コックス、編集はヴァンサン・タバイヨン、音楽はザ・ニュートン・ブラザーズが手がけました。製作会社はサミット・エンターテインメント、グラインドストーン・エンターテインメント・グループ、エメット/フルラ/オアシス・フィルムズほか、配給はライオンズゲート・ホーム・エンターテインメントです。アメリカでは2018年6月29日にDVD・動画配信でリリースされ、中国では同年6月29日に劇場公開されました。日本では2019年3月29日にクロックワークス配給のもと劇場公開されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原題 | Escape Plan 2: Hades |
| 製作年 | 2018年 |
| 製作国 | アメリカ・中国合作 |
| 監督 | スティーヴン・C・ミラー |
| 脚本 | マイルズ・チャップマン |
| 音楽 | ザ・ニュートン・ブラザーズ |
| 撮影 | ブランドン・コックス |
| 製作費 | 約2,000万ドル |
| 上映時間 | 96〜98分 |
| 配給(日本) | クロックワークス |
| 米国公開 | 2018年6月29日(DVD・動画配信) |
| 日本公開 | 2019年3月29日 |
| 興行収入(劇場) | 約1,760万ドル(主に中国・海外) |
前作『大脱出』との連続性
本作は前作『大脱出』(2013年)の直系続編であり、主人公のレイ・ブレスリン(スタローン)と、前作からカーティス・”50セント”・ジャクソンが演じるハッシュが引き続き登場しています。一方、前作でスタローンの相棒として大きな注目を集めたアーノルド・シュワルツェネッガーは本作には登場せず、代わりにデイヴ・バウティスタが旧友デローサ役として新たな相棒を演じています。また、前作でエイミー・ライアンが演じたアビゲイル・ロス役はジェイミー・キングに変更されています。
脚本は前作の共同脚本家であるマイルズ・チャップマンが再び担当しており、「脱獄のプロが最強のセキュリティを持つ監獄に挑む」という前作の基本設定を引き継ぎながら、AIやコンピューターによる制御というより現代的なテクノロジーを前面に押し出した内容となっています。
あらすじ:難攻不落の監獄「ハデス」に仲間が次々と消える
前作での壮絶な脱出劇から数年後。レイ・ブレスリン(シルヴェスター・スタローン)は現場から退き、警備会社を設立して後進の育成に当たっていました。シュー・レン(ホァン・シャオミン)、ジャスパー・キンブラル(ウェス・チャサム)、ルーカス・”ルーク”・グレイブス(ジェシー・メトカーフ)らが精鋭スタッフとしてチームを形成しています。
ある日、任務中にキンブラルが上司の指示に従わず独断で行動した結果、チームの仕事仲間であるシュー・レンが謎の監獄「ハデス」に収監されてしまいます。「ハデス」はコンピューターで完全制御された最新鋭のセキュリティシステムを誇る施設で、その全容は謎に包まれていました。シュー・レンを救出しようとしたほかのスタッフたちも次々と姿を消してしまいます。
事態を重く見たブレスリンは、旧友のトレス・デローサ(デイヴ・バウティスタ)の協力を得て、自らハデスへと乗り込むことを決意します。デジタルに管理された監獄の中で、ブレスリンは仲間たちとともに常に監視の目をかいくぐりながら脱出の糸口を探り始めます。しかし「ハデス」の管理者「ズーキーパー」こと所長グレゴリー・ファウスト(タイタス・ウェリヴァー)は、ブレスリンたちの一挙一動を把握しています。果たして彼らはこの最強の監獄から脱出することができるのか——。
キャスト紹介
シルヴェスター・スタローン(レイ・ブレスリン役)
前作に引き続き主人公の脱獄コンサルタントを演じています。なお、本作では物語の大半が若手スタッフを中心に展開するため、スタローン自身の出演場面は本作の後半に集中しています。日本語吹替はザ・シネマ放送版でささきいさおさんが担当しています。
デイヴ・バウティスタ(トレス・デローサ役)
ブレスリンの旧友で、脱出を手助けする相棒を演じています。WW E(プロレス団体)出身で、映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのドラックス役や『ブレードランナー 2049』(2017年)で知られる俳優です。なお、複数のレビューが指摘しているように、プロモーション素材での扱いとは異なり、デローサが本格的に登場するのも物語の後半からとなっています。
ホァン・シャオミン(シュー・レン役)
本作の実質的な主役で、ハデスへと送り込まれる精鋭スタッフを演じています。中国を代表する人気俳優で、本作が国際的な主要出演作となりました。本作の多くのアクションシーンを担っています。
ジェイミー・キング(アビゲイル・ロス役)
ブレスリンの会社のスタッフで、前作のエイミー・ライアンに代わって同役を演じています。
ジェシー・メトカーフ(ルーカス・”ルーク”・グレイブス役)
ブレスリンの若手スタッフのひとりを演じています。
タイタス・ウェリヴァー(グレゴリー・ファウスト役)
ハデスを管理する所長「ズーキーパー」を演じています。テレビドラマ「Bosch/ボッシュ」シリーズで知られる俳優です。
ウェス・チャサム(ジャスパー・キンブラル役)
独断行動で事態を悪化させる若手スタッフを演じています。
カーティス・”50セント”・ジャクソン(ハッシュ役)
前作から引き続きブレスリンの仲間ハッシュを演じています。
制作背景:17日間で撮影を完了させた低予算続編
本作の制作にはいくつかの特筆すべき事情があります。
監督のスティーヴン・C・ミラーは、DTV(ダイレクト・トゥ・ビデオ)作品を中心に活動してきた監督で、英国メディア「Frame Rated」によれば、本作の撮影は17日間で完了したとされています。前作『大脱出』の制作費が約5,400万ドルだったのに対し、本作の制作費は約2,000万ドルと大幅に削減されており、より低コストでの制作となっています。
本作がアメリカ・中国合作となっている背景には、前作『大脱出』の興行収入が特に中国市場で好調だったことがあります。中国の資本が全面的に投入されているとも伝えられており、そのため中国の人気俳優ホァン・シャオミンが本作の実質的な主役として迎えられています。アメリカ国内では劇場公開はほぼ行われず、DVDおよび動画配信でのリリースとなりましたが、中国・ロシアをはじめとする海外ではいくつかの国で劇場公開されました。
日本では2019年3月29日にクロックワークス配給で劇場公開されており、Blu-ray・DVDもワーナー・ブラザース・ホームエンターテインメントから発売されています。
興行成績と評価
アメリカ国内ではDVD・VOD市場での国内売上が約420万ドル、劇場収入(主に中国・海外)は約1,760万ドルとなっており、製作費約2,000万ドルを僅かに下回る結果となりました。
批評面では、IMDb評価をはじめ批評家・一般観客ともに芳しくない評価が大半を占めています。ロッテン・トマトーズでは批評家支持率9%という低い数字となっています。主な批判点として、前作と比較してスタローンの出演時間が限られている点、制作費の削減が映像の質に影響している点、主人公がスタローンからホァン・シャオミンに事実上入れ替わっている構成への違和感などが挙げられています。
まとめ:中国合作で新展開を図った「大脱出」続編の課題と見どころ
『大脱出2』は、前作の人気を受けて製作された続編ですが、制作費の大幅削減・スタローンの役割の縮小・中国資本の全面参入による主役交代という大きな変化をともなった作品です。批評的には苦戦を強いられましたが、コンピューター制御の近未来的な監獄「ハデス」というビジュアル、デイヴ・バウティスタの存在感、そしてスタローンが本格的に動き始める後半のアクションは一定の娯楽性を提供しています。
「大脱出」シリーズを追っているファンや、スタローン出演作を網羅したい方にとっては欠かせない一本です。本作に続く第3弾『大脱出3』(2019年)も製作されていますので、シリーズとしてまとめて楽しむことをおすすめします。現在はBlu-ray・DVDのほか、各種動画配信サービスでも鑑賞可能です。
🔗 関連まとめ & 5サイト横断リンク | Cinema Picks
この記事とあわせて読みたい映画ネタ
昔観た映画の話をもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。
