【ロスト・イン・スペース(1998)】ゲイリー・オールドマン×ウィリアム・ハート!伝説のSFドラマを映画化したスペースアドベンチャーを徹底解説

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※記事内の画像は全てイメージです。実際の製品・写真とは異なります。

1998年に公開されたアメリカ映画『ロスト・イン・スペース』(原題:Lost in Space)は、1965年から1968年にかけて放送されたアメリカの人気SF・テレビシリーズ『宇宙家族ロビンソン(Lost in Space)』を映画化したSFアドベンチャー大作です。監督は『ゴースト&ダークネス』のスティーヴン・ホプキンス、脚本は『バットマン&ロビン』のアキヴァ・ゴールドマン。主演にウィリアム・ハート、ゲイリー・オールドマン、ミミ・ロジャース、ヘザー・グレアム、さらにシットコム「フレンズ」のマット・ルブランクらが出演しています。タイタニック旋風が続く中、当時公開週末の全米首位を獲得した話題作であるとともに、テレビシリーズのオリジナルキャストが多数カメオ出演するなど、ファンサービスも充実した一本です。本記事では作品概要・原作との関係・あらすじ・キャスト・制作背景・評価まで、公的情報をもとに詳しく解説いたします。


作品概要:基本情報

『ロスト・イン・スペース』(原題:Lost in Space)は、1998年にアメリカで製作されたSFアドベンチャー映画です。

監督はスティーヴン・ホプキンス、脚本はアキヴァ・ゴールドマン、原案は1965年のテレビシリーズ(製作:アーウィン・アレン)をもとにしています。製作はスティーヴン・ホプキンス、アキヴァ・ゴールドマン、カリア・フライ、マーク・W・コッチ、製作総指揮はメイス・ニューフェルド、ロバート・レーメ、リチャード・サパースタイン、マイケル・デ・ルカ。撮影はピーター・レヴィ、編集はレイ・ラヴジョイ、音楽はブルース・ブロートン。製作会社はニュー・ライン・シネマ、配給はニュー・ライン・シネマ(北米)、日本では日本ヘラルド映画(日本ビクター=日本テレビ=三菱商事 提供)が配給しました。米国公開は1998年4月3日、日本での公開は1998年12月12日です。

項目内容
原題Lost in Space
製作年1998年
製作国アメリカ
監督スティーヴン・ホプキンス
脚本アキヴァ・ゴールドマン
原案アーウィン・アレンのテレビシリーズ『宇宙家族ロビンソン』
音楽ブルース・ブロートン
撮影ピーター・レヴィ
製作費約8,000万ドル
上映時間131分
米国公開1998年4月3日
日本公開1998年12月12日
日本配給日本ヘラルド映画
全世界興行収入約1億3,683万ドル

原作のテレビシリーズ:1960年代のSFドラマ伝説

本作の原案となったのは、1965年から1968年にかけてアメリカのCBSで放映されたSFテレビシリーズ『宇宙家族ロビンソン(Lost in Space)』です。製作はアーウィン・アレンで、全3シーズン・83話が放映されました。「ロビンソン家」の一家が宇宙で迷子になる中、ロボットや敵対的な宇宙人と出会いながら生き延びていく姿を描いたシリーズで、ロボットが発する「Danger, Will Robinson!(危険です、ウィル・ロビンソン!)」という台詞はアメリカの大衆文化に深く根付いたフレーズとなっています。

また、本作ではオリジナルのテレビシリーズのキャスト陣がカメオ出演していることも大きな話題となりました。TVシリーズでウェスト少佐を演じたマーク・ゴダードが将軍役で、モーリーン・ロビンソンを演じたジューン・ロックハートがウィルの学校の校長役で、ジュディを演じたマータ・クリステンとペニーを演じたアンジェラ・カートライトがレポーター役で、それぞれカメオ出演しています。さらにテレビシリーズでロボットの声を担当したディック・トゥフェルドが本作でも同じくロボットの声を担当しており、シリーズファンへの細やかなリスペクトが感じられる配役となっています。


あらすじ:宇宙で迷子になったロビンソン一家の脱出と絆

時は2058年。高度に発展した文明の代償として地球環境は破壊の一途をたどっており、人類存続のための新天地として惑星「アルファ・プライム」への移住計画が進められていました。地球連邦軍の指揮のもと、その計画の中心を担う天体物理学者ジョン・ロビンソン教授(ウィリアム・ハート)は、妻のモーリーン(ミミ・ロジャース)、長女で医師のジュディ(ヘザー・グレアム)、次女のペニー(レイシー・シャベール)、天才少年の息子ウィル(ジャック・ジョンソン)という家族全員とともに宇宙船ジュピター2に乗り込み、旅立ちます。

しかし、ジュピター2に乗り込んでいた軍医Dr.ザカリー・スミス(ゲイリー・オールドマン)は、実は地球反乱軍のスパイでした。任務のために搭乗前夜にロボットのプログラムを改ざんして一家を抹殺しようとしますが、計画は失敗し、スミス自身も宇宙船に閉じ込められてしまいます。宇宙へ飛び立ったジュピター2は、ロボットの暴走と太陽への落下という危機を脱するために止む無くハイパードライブを起動しますが、座標設定なしの無謀な超光速航行の結果、未知の宇宙空間に放り出されてしまいます。

宇宙で迷子となったロビンソン一家と、生き残るためにウィルに取り入ろうとするスミスは、廃棄された宇宙船が浮かぶ惑星で謎の生命体や、さらには未来のウィル(ジャレッド・ハリス)が開発したタイムマシンと出会います。次第に明らかになる衝撃的な真実と、家族の絆の再確認——。そして物語は続編を想定した含みのあるラストへと向かっていきます。


キャスト紹介

ウィリアム・ハート(ジョン・ロビンソン教授役)

本作の父親役で、移住計画の指揮をとる天体物理学者を演じています。アカデミー賞主演男優賞受賞歴を持つ名優が、仕事一筋で家族と向き合えない父親像に深みを与えています。

ゲイリー・オールドマン(Dr.ザカリー・スミス役)

本作の悪役で、反乱軍のスパイとして一家の抹殺を図る軍医を演じています。テレビシリーズでのDr.スミスは過剰なまでのコミカルな悪役で知られましたが、本作のスミスはよりダークで策略家として描かれています。オールドマンは物語の中盤以降、ある変容を遂げるキャラクターとして一層複雑な演技を見せています。

ミミ・ロジャース(モーリーン・ロビンソン役)

ジョンの妻で、生化学者でもある母親を演じています。『三人のエンジェル』などへの出演で知られる女優です。

ヘザー・グレアム(ジュディ・ロビンソン役)

長女で医師のジュディを演じています。後に映画『ブギーナイツ』や「ツイン・ピークス」関連作などで広く知られるようになった女優です。

マット・ルブランク(ダン・ウェスト少佐役)

ジュピター2のパイロットを演じています。大人気シットコム「フレンズ」のジョーイ・トリビアーニ役で世界的に知られる俳優が、本作でシリアスなアクション俳優として挑戦した役どころです。

レイシー・シャベール(ペニー・ロビンソン役)

次女ペニーを演じています。

ジャック・ジョンソン(ウィル・ロビンソン役)

天才少年のウィルを演じています。ロボットとの友情が物語の重要な軸となります。

ジャレッド・ハリス(成長したウィル役)

タイムマシンが絡む中盤以降に登場する、成長後のウィルを演じています。後に「マッド・メン」「チェルノブイリ」などで高い評価を受けた俳優です。

このほか、エドワード・フォックス、レニー・ジェームズらが脇を固めています。


制作背景:タイタニック旋風を止めた興行記録

本作の制作と公開においてとりわけ注目を集めたのは、その興行記録です。公開初週末(1998年4月3日〜5日)の全米週末興行収入は約3,562万ドルを記録し、それまで13週間連続で全米週末興行収入1位を保持し続けていた『タイタニック』をついに首位から引き下ろしました。

脚本を担当したアキヴァ・ゴールドマンは、『バットマン&ロビン』(1997年)の脚本で批判を受けた後の仕事として本作を手がけており、オリジナルシリーズのエッセンスを残しながらよりダークでシリアスな世界観を目指したとされています。

当初本作は続編の制作を前提とした三部作構想のもとで製作されており、そのため本作のラストは物語が完全には完結せず、続きを示唆する形で終わっています。しかし、批評の評判がふるわなかったこともあり、続編は制作されることなく三部作構想は幻に終わりました。これにより本作は、未完の物語を持つ映画として独特の位置づけになっています。

なお本作は公開当時、VFXを最もふんだんに使用した作品として話題を集めていました。ロボットのデザインや宇宙船のCGなどについては、公開から25年以上が経過した現在では時代を感じさせる部分もありますが、当時の最先端技術が投じられた大規模な映像制作であったことは間違いありません。


評価:興行的成功と批評的な不評の二面性

製作費約8,000万ドルに対し、全世界興行収入は約1億3,683万ドルを記録し、製作費を超える興行収入を達成しています。しかし批評面では低い評価が相次ぎました。映画批評集積サイトのロッテン・トマトーズでは批評家支持率27%という低い数字となっており、脚本の弱さ、タイムトラベルという複雑な設定を中盤に詰め込みすぎた点、続編前提のため完結しないラストなどが批判の的となりました。

一方で、ウィリアム・ハートとゲイリー・オールドマンという実力派俳優の演技は一定の評価を受けており、ファンの間ではオリジナルキャストのカメオ出演やロボットとウィルの友情描写などが好意的に評価されています。また1990年代のSFアドベンチャー映画として、視覚的なスペクタクルを提供した作品として振り返る声も根強くあります。


まとめ:1960年代の伝説的SFドラマを映画化した壮大な宇宙ファミリーアドベンチャー

『ロスト・イン・スペース』は、1960年代にアメリカで一世を風靡したSFテレビシリーズを最新のVFXで映画化した、1990年代的スペースアドベンチャーの一本です。タイタニック旋風を止めた公開週末1位という大きな話題を呼びながらも、続編が実現せず未完の物語となった点は惜しまれるところです。

ゲイリー・オールドマンの悪役演技、ウィリアム・ハートの重厚な父親像、マット・ルブランクの意外なアクション演技という豪華な顔ぶれと、オリジナルキャストの粋なカメオ出演は、シリーズを知る世代にとっても、知らない世代にとっても楽しめるポイントとなっています。現在はDVDのほか、各種動画配信サービスでも鑑賞可能です。


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