2016年に製作されたスパイアクション映画『クリミナル 2人の記憶を持つ男』は、記憶移植という近未来的な技術を題材にしながら、ケヴィン・コスナーをはじめとする豪華な俳優陣の演技が光る一作です。日本では2017年に公開され、今なお配信サービスやレンタルで根強い人気を保っています。本記事では、この作品の基本情報からキャスト、見どころまでを、結末に関わる部分にはできるだけ触れずにご紹介します。
1. 作品の基本データ
『クリミナル 2人の記憶を持つ男』は、原題を「Criminal」といい、2016年に製作されたアメリカ合衆国とイギリスの合作映画です。ジャンルはスパイ・アクションで、上映時間は113分となっています。日本での公開日は2017年2月25日で、配給はKADOKAWAが担当しました。イギリスでは映像等級審査機構により15歳以上を対象とする指定を受けています。
監督を務めたのはアリエル・ヴロメンで、以前には実在の殺し屋を題材とした「THE ICEMAN 氷の処刑人」を手掛けた経歴を持ちます。脚本はダグラス・クックとデヴィッド・ワイズバーグの二人が担当し、既存のシリーズに縛られないオリジナルストーリーとして制作されました。音楽はアクション作品を数多く手掛けてきたブライアン・タイラーが担当しています。
2. 物語の設定
物語は、CIAのロンドン駐在エージェントであるビルが任務中に命を落とすところから始まります。ビルは、アメリカ軍の核ミサイルを遠隔操作できるとされる謎のハッカー、通称「ダッチマン」の居場所を知る唯一の人物でした。彼の死によってこの重要な情報が失われかけたことから、CIAは記憶移植という禁断の技術に頼ることを決断します。
移植相手として選ばれたのは、共感力や罪悪感を持たない凶悪犯として知られる死刑囚、ジェリコ・スチュワートでした。手術を受けたジェリコの脳内では、凶悪犯である自身の人格と、正義感の強いエージェントであったビルの人格がせめぎ合うことになります。そして記憶が消えてしまうまでの限られた時間の中で、世界的な危機を防ぐための行動を取らざるを得ない状況に追い込まれていきます。この先の詳しい展開については、作品の魅力を損なわないためあえて伏せておきます。
3. 主要キャストの紹介
本作最大の魅力は、なんといっても豪華な俳優陣にあります。主人公ジェリコ・スチュワート役を演じるのはケヴィン・コスナーで、これまで正義感あふれるヒーロー役を演じることが多かった俳優が、感情の欠落した凶悪犯という異色の役柄に挑戦しています。
CIA職員のクウェイカー・ウェルズ役にはゲイリー・オールドマンが起用され、緊迫した局面で指揮を執る重厚な存在感を見せています。記憶移植技術を研究する医師フランクス役はトミー・リー・ジョーンズが演じ、倫理的に難しい立場に置かれた研究者としての葛藤を表現しています。
そのほか、命を落とすCIAエージェントのビル・ポープ役をライアン・レイノルズが、その妻ジル・ポープ役をガル・ガドットが演じています。マルタ・リンチ役にはアリス・イヴ、謎のハッカー、ヤン・ストローク役にはマイケル・ピットが名を連ねました。
4. 注目したい脇を固める俳優たち
主要キャストだけでなく、脇を固める俳優陣にも注目したいポイントがあります。格闘アクションで知られるスコット・アドキンスが、ピート・グリーンスリーヴスという役どころで出演しており、アクションシーンに厚みを加えています。また、エステバン・ルイザ役にはアマウリー・ノラスコが、テロ組織を率いるハビエル・ハイムダール役にはジョルディ・モリャが起用されています。
さらに、イギリスの著名なテレビキャスターであるピアーズ・モーガンが本人役でカメオ出演している点も、本作ならではの遊び心と言えるでしょう。こうした細部までこだわったキャスティングが、本作の完成度を高める要因の一つになっています。
5. 本作ならではの見どころ
本作の見どころは、まず記憶移植という設定を通じて、凶悪犯だった人物の内面に変化が生まれていく過程にあります。感情や共感力を持たなかった人物が、他人の記憶に触れることでどのように変わっていくのか、その心理描写は本作ならではの魅力です。
また、記憶が消えてしまうまでの時間制限が設けられたサスペンス構成も、物語全体に緊張感とスピード感を与えています。限られた時間の中で行動しなければならないという設定が、観客を最後まで飽きさせません。
そして、実力派俳優たちの演技の競演も大きな見どころです。特にケヴィン・コスナーはこれまでのイメージとは異なる役柄に挑戦しており、その振れ幅の大きさに驚かされる方も多いはずです。ゲイリー・オールドマンやトミー・リー・ジョーンズといったベテラン俳優たちの安定感のある演技も、物語全体の説得力を高めています。ロンドンを舞台にした映像や、随所に配置されたアクションシーンも見応えがあり、映像面でも楽しめる作品に仕上がっています。
6. まとめ
『クリミナル 2人の記憶を持つ男』は、記憶移植という近未来的な設定を軸にしながら、王道のスパイアクションとしての面白さもしっかりと備えた作品です。ケヴィン・コスナーをはじめ、ゲイリー・オールドマン、トミー・リー・ジョーンズ、ライアン・レイノルズ、ガル・ガドットといった豪華な顔ぶれに加え、スコット・アドキンスやピアーズ・モーガンといった脇役の存在も見逃せません。
凶悪犯の内面に生まれる変化や、限られた時間の中で行動を迫られる緊張感など、単なるアクション映画にとどまらない深みを持った本作は、まだ鑑賞したことがない方にもぜひおすすめしたい一本です。豪華キャストによる演技の競演と、記憶をめぐる人間ドラマの両方を楽しめる作品として、多くの人に見ていただきたいと思います。
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