『キラーズ・セッション』ゲイリー・オールドマン主演の異色スリラーを徹底解説

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※記事内の画像は全てイメージです。実際の製品・写真とは異なります。

殺人依存症者たちが集うグループセッションという、なんとも不穏な設定で話題になった映画『キラーズ・セッション』。名優ゲイリー・オールドマンと、ハリウッドの人気女優ジェシカ・アルバが共演していると聞けば、期待値は自然と上がります。今回はこの作品の基本情報や制作背景、キャスト陣の見どころなどを、ネタバレを避けながら紹介していきます。「聞いたことはあるけど詳しくは知らない」という人にこそ読んでほしい内容です。

1. 作品の基本情報

『キラーズ・セッション』は2019年に公開されたイギリス製作のスリラー映画です。原題は「Killers Anonymous」で、直訳すると「殺人者たちの匿名会」といった意味合いになります。日本での劇場公開は2019年7月13日、上映時間は94分、レイティングはR15+に指定されています。

ジャンルとしてはクライム・スリラー、あるいはサスペンス・ミステリーに分類される作品で、新宿シネマカリテで開催された特集企画「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2019」の上映作品としてラインナップされたことでも知られています。海外の小規模スリラー映画がこうした特集上映を通じて日本の観客に届けられるケースは珍しくなく、本作もそうした流れの中で紹介された一本と言えます。

2. 監督とキャスト陣について

メガホンを取ったのはマーティン・オーウェン監督です。監督は本作の脚本にも名を連ねており、セス・ジョンソン氏との共同脚本というかたちでストーリーを組み立てています。オーウェン監督は過去にVR技術を扱った作品なども手がけており、映像表現に工夫を凝らすタイプの作り手として知られています。

主演を務めるのは、アカデミー賞主演男優賞を受賞した実力派俳優ゲイリー・オールドマンです。数々の重厚な役柄を演じてきた俳優が、こうした低予算寄りのスリラー作品に出演したこと自体が話題を呼びました。共演には、「シン・シティ」シリーズなどで知られるジェシカ・アルバが名を連ねています。さらに、モデル出身の女優として注目されているスーキー・ウォーターハウス、渋い存在感を放つ性格俳優のトミー・フラナガン、マイアンナ・バーリングといった顔ぶれが揃っており、キャスト表を見るだけでも一定の見応えを期待させるラインナップとなっています。

3. 物語の舞台設定

物語の舞台となるのは、アメリカ・カリフォルニア州のとあるビルの一室です。ここで開かれているのが、殺人依存症を抱える者たちのための自助グループ「キラー・アノニマス」のセッションです。参加者たちは自分自身の殺人衝動や過去の体験を互いに語り合うことで、新たな凶行に走らないよう自らを律しようとしています。

そんなある夜のセッション中、州選出の上院議員が暗殺されるという事件が発生します。この事件の実行犯がセッションの参加者の中に紛れ込んでいるのではないかという疑念が持ち上がり、和やかだったはずの空気が一変します。参加者同士が互いを疑い、警戒し合う展開へと移っていきます。密室劇に近いスタイルで進行するため、限られた空間の中で緊張感が高まっていく作りになっているのが特徴です。詳しい展開についてはここでは触れませんが、疑心暗鬼が渦巻く群像劇として構成されている点は押さえておきたいところです。

4. 撮影の裏側と製作の経緯

本作の主要キャストが発表されたのは2018年7月のことで、同月にはロンドンで主要撮影がスタートしています。イギリス製作でありながら物語の舞台はアメリカという設定になっており、こうした撮影地と舞台設定のギャップも作品の特徴のひとつと言えるでしょう。

同年10月には、グラインドストーン・エンターテインメント・グループが本作の全米配給権を獲得したことが報じられました。翌2019年5月には公式トレーラーが公開され、劇場公開に向けた機運が高まっていった経緯があります。ゲイリー・オールドマンとジェシカ・アルバという知名度の高い俳優を起用したことで、独立系スリラー映画としては比較的注目を集めやすい形での公開となりました。

5. 批評家からの評価

本作は批評家から手厳しい評価を受けている点も触れておく必要があります。映画レビュー集積サイトのRotten Tomatoesでは、批評家支持率が0パーセントという非常に低い数値を記録しており、平均点も10点満点中2.74点にとどまっています。また、Metacriticにおいても加重平均値が100点満点中22点と、決して高い評価とは言えない結果になっています。

一方で、こうした低評価な作品には独特の味わいを見出すファン層が一定数存在するのも事実です。豪華キャストが集結しているにもかかわらず、脚本や演出のバランスに難があるとされる本作は、いわゆる「B級スリラー」としての魅力を求める観客にとっては、かえって興味をそそられる一本になっているとも言えます。真面目な社会派サスペンスを期待して観るというよりは、癖の強い設定とキャスト陣の顔ぶれを楽しむスタンスで臨むのが、本作との向き合い方として合っているのかもしれません。

6. ゲイリー・オールドマンというキャスティングの妙

本作を語るうえで欠かせないのが、やはりゲイリー・オールドマンの存在感です。『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したばかりの実力派俳優が、こうした独立系のスリラー作品に出演したというニュースは、公開前から映画ファンの間で話題を呼びました。重厚な人物像を演じることに定評のある俳優だけに、殺人者たちが集うグループの中でどのような役割を担っているのか、期待した観客も多かったはずです。

一方で、大御所俳優の起用が必ずしも作品全体の完成度を保証するわけではないという点も、独立系映画にはありがちな側面です。豪華な顔ぶれと、限られた製作規模で作られる作品との間にあるギャップこそが、こうしたジャンル映画特有の面白さを生み出しているとも言えるでしょう。

7. ジェシカ・アルバら共演陣の魅力

ジェシカ・アルバは『シン・シティ』シリーズなどで知られる女優で、本作でも冒頭から重要な立ち位置で登場します。ハリウッドの第一線で活躍してきたキャリアを持つだけに、その登場シーンには独特の存在感があります。

また、モデル出身でありながら女優としても活動の幅を広げているスーキー・ウォーターハウスや、渋い演技で知られるトミー・フラナガンといった実力派も脇を固めています。マイアンナ・バーリングもグループセッションの参加者のひとりとして重要な役どころを演じており、キャスト陣それぞれが異なる背景を持つ「殺人者」を演じ分けている点は本作ならではの見どころと言えます。多国籍かつ多彩な俳優陣が一堂に会する構図そのものが、この作品の大きな特徴になっています。

8. こんな人におすすめしたい作品

『キラーズ・セッション』は、王道の派手なアクション大作というよりも、限られた空間の中で繰り広げられる会話劇や心理戦を楽しみたい人に向いている作品です。密室に近いシチュエーションで、参加者同士の腹の探り合いがじわじわと展開していく構成は、じっくりと人間関係の変化を追いたいタイプの観客に合っているでしょう。

また、豪華キャストが出演する一方で評価が分かれる、いわゆる「クセの強い作品」を好むファンにとっても興味深い一本になるはずです。有名俳優たちがどのようにこの独特な世界観に挑んでいるのか、その化学反応を確かめるという楽しみ方もできます。94分というコンパクトな上映時間も、気軽に鑑賞できるポイントのひとつです。

9. まとめ

『キラーズ・セッション』は、殺人依存症者たちの自助グループという異色の設定と、ゲイリー・オールドマン、ジェシカ・アルバという豪華キャストの組み合わせが最大の見どころとなる作品です。批評家からの評価は厳しいものの、限られた空間の中で疑心暗鬼が広がっていく密室劇的な構成や、イギリス製作ながらアメリカを舞台にした作品づくりなど、制作背景を知った上で鑑賞すると新たな発見がある一本かもしれません。気になった方は、あらかじめレンタルや配信サービスで作品情報をチェックしてから鑑賞してみてはいかがでしょうか。


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