【エアフォース・ワン(1997)】ハリソン・フォード×ゲイリー・オールドマン!「Get off my plane!」大統領専用機ハイジャックアクションの金字塔を徹底解説

スポンサーリンク
スポンサーリンク
映画
スポンサーリンク

「懐かしの名作を今すぐチェック!」 ▼

映画、TV番組、ライブTV、スポーツを観る【Amazon Prime Video】

※記事内の画像は全てイメージです。実際の製品・写真とは異なります。

1997年に公開されたアメリカ映画『エアフォース・ワン』(原題:Air Force One)は、ハリソン・フォードが現職のアメリカ合衆国大統領を演じ、テロリストにハイジャックされた大統領専用機でただ一人孤軍奮闘する姿を描いたアクション超大作です。監督は『Uボート』『アウトブレイク』のウォルフガング・ペーターゼン、敵役にはゲイリー・オールドマン、さらにグレン・クローズ、ウィリアム・H・メイシー、ユルゲン・プロホノフら実力派が集結しています。全米公開初週末に当時のR指定映画の興行成績記録を更新し、1997年の全世界興行収入第5位となる約3億1,520万ドルを記録した商業的大ヒット作であるとともに、第70回アカデミー賞で音響賞・編集賞の2部門にノミネートされた本格的な一本です。本記事では作品概要・あらすじ・キャスト・制作背景・評価まで、公的情報をもとに詳しく解説いたします。


作品概要:基本情報

『エアフォース・ワン』(原題:Air Force One)は、1997年に製作・公開されたアメリカのアクション映画です。

監督はウォルフガング・ペーターゼン、脚本はアンドリュー・W・マーロウ、製作はゲイル・カッツ、アーミアン・バーンスタイン、ジョン・シェスタック、ウォルフガング・ペーターゼン、製作総指揮はトーマス・A・ブリス、マーク・エイブラハム、デイヴィッド・レスターが担当。撮影はミヒャエル・バルハウス、音楽はジェリー・ゴールドスミス、編集はリチャード・フランシス=ブルース、視覚効果監修はリチャード・エドランド、美術はウィリアム・サンデルが手がけました。配給はソニー・ピクチャーズ(コロンビア映画)、日本配給はブエナ ビスタ インターナショナル ジャパンです。北米での公開日は1997年7月25日、日本では同年11月29日に公開されています。

項目内容
原題Air Force One
製作年1997年
製作国アメリカ
監督ウォルフガング・ペーターゼン
脚本アンドリュー・W・マーロウ
音楽ジェリー・ゴールドスミス
撮影ミヒャエル・バルハウス
編集リチャード・フランシス=ブルース
製作費約8,500万ドル
上映時間124分
北米公開1997年7月25日
日本公開1997年11月29日
日本配給ブエナ ビスタ インターナショナル ジャパン
全世界興行収入約3億1,520万ドル

あらすじ:テロリストに乗っ取られた大統領専用機での孤独な戦い

ロシアで開かれた首脳会議の晩餐会で、正義感あふれるアメリカ合衆国大統領ジェームズ・マーシャル(ハリソン・フォード)は、テロに対して一切妥協しないという力強いスピーチを行います。ベトナム戦争での武勲を持つマーシャルは、言葉と行動が一致する型破りの大統領でした。

帰国の途に就いた大統領専用機「エアフォース・ワン」には、ファースト・レディのグレース(ウェンディ・クルーソン)と娘のアリス(リーセル・マシューズ)が同乗していました。しかしテレビクルーを装って搭乗していた6名は、カザフスタンで逮捕された凶悪な独裁者イワン・ラデク将軍(ユルゲン・プロホノフ)の解放を目的とする狂信的なテロリストでした。機内で武器を確保したテロリストたちはリーダーのイワン・コルシュノフ(ゲイリー・オールドマン)の指揮のもとに機内を制圧します。

シークレット・サービスはマーシャルをパラシュート付き緊急脱出ポッドで機外に逃がそうとしますが、家族とスタッフを置いていくことができないマーシャルは密かに機内に残ります。一方ホワイトハウスでは、キャサリン・ベネット副大統領(グレン・クローズ)がテロ対策の指揮を執りながら、コルシュノフの要求(30分ごとに人質を一人ずつ処刑するとして、ラデクの即時解放を迫る)への対応を迫られていきます。

コルシュノフは大統領が脱出したと思い込んでいましたが、マーシャルは機内に潜伏しながら反撃の機会をうかがいます。元軍人として鍛え抜かれた体と機知を活かし、一人また一人とテロリストを倒しながら家族を守ろうとする大統領の戦いが始まります。


キャスト紹介:ハリソン・フォードとゲイリー・オールドマンの頂上決戦

ハリソン・フォード(ジェームズ・マーシャル大統領役)

本作の主人公で、アメリカ合衆国大統領を演じています。「インディ・ジョーンズ」シリーズや「スター・ウォーズ」シリーズ、「ジャック・ライアン」シリーズ(『今そこにある危機』)を通じてアクション俳優としての地位を確固たるものにしたフォードが、今度は現職大統領としてテロリストに立ち向かいます。鋼鉄の意志を持ちながらも、血を流し息を切らしながら戦う「等身大のヒーロー」としての説得力が本作の大きな魅力です。当初、大統領役にはケヴィン・コスナーがオファーされましたが、コスナーが『ポストマン』への出演を優先して辞退したため、フォードに白羽の矢が立ちました。

ゲイリー・オールドマン(イワン・コルシュノフ役)

本作の悪役で、祖国の復興を狂信的に信じるテロリストのリーダーを演じています。オールドマンは『スピード2』への出演を断って本作に参加しました。ペーターゼン監督は、休憩中は気さくで親しみやすいオールドマンが、カメラが回ると「一瞬にして」冷酷なコルシュノフに変貌すると証言しています。また、本作の出演料を自身の長編映画監督デビュー作『ニル・バイ・マウス』(1997年)の制作費に充てたことでも知られています。

グレン・クローズ(キャサリン・ベネット副大統領役)

マーシャルが機内で戦っている間、ホワイトハウスでテロ対策の指揮を執る副大統領を演じています。本作の役名について、映画.comなどでは「ウォルター・ディーン国防長官」とする表記もありますが、ソニー・ピクチャーズ公式資料および複数の信頼性の高い英語ソースでは「キャサリン・ベネット副大統領」が正しいクレジットです。

ウェンディ・クルーソン(グレース・マーシャル大統領夫人役)

マーシャルの妻で、人質として機内に留まります。

リーセル・マシューズ(アリス・マーシャル役)

マーシャルの娘。コルシュノフに人質として使われる重要な役どころです。

ウィリアム・H・メイシー(コールドウェル少佐役) マーシャルの軍事顧問として機内に搭乗するが、ある裏切り的な行動をとる人物を演じています。

ユルゲン・プロホノフ(イワン・ラデク将軍役)

テロリストたちが解放を求める、カザフスタンの凶悪な独裁者を演じています。『Uボート』でもペーターゼン監督と組んだドイツ人俳優です。


制作背景:ケヴィン・コスナーの辞退からハリソン・フォードへ

本作の制作には、いくつかの重要な背景があります。

監督のウォルフガング・ペーターゼンはドイツ出身で、潜水艦映画の傑作『Uボート』(1981年)でハリウッドから注目され、その後『アウトブレイク』(1995年)で本格的にアメリカ映画界に根付きました。『Uボート』で磨いた密閉空間での緊張感ある演出が本作に活かされており、大統領専用機という「空飛ぶ密室」での攻防に独自の重厚感をもたらしています。

大統領専用機(VC-25A、通称エアフォース・ワン)は実物の747型旅客機をベースに、プロダクション・デザイナーのウィリアム・サンデルが機内を精巧に再現したセットを構築しています。機内での銃撃戦や格闘シーン、機外での絡み合うジェット機の映像には当時最先端のVFXが使用されており、『スター・ウォーズ』シリーズの視覚効果監修で知られるリチャード・エドランドが担当しました。

音楽のジェリー・ゴールドスミスは、同年の映画『告発』でも起用された大作曲家で、本作でも壮大で愛国的なオーケストラスコアによって映画全体を高揚させる音楽を提供しています。


興行成績と評価

北米での公開初週末の興行収入は約3,710万ドルを記録し、それまでR指定映画の公開週末興行成績記録を保持していた『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』(1994年)を更新しました(この記録は2000年に『最終絶叫計画』に更新されるまで保持されました)。また、ハリソン・フォード主演作としても当時の最高の公開週末成績を達成しており、2008年の『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』が公開されるまで10年間その記録が保持されていました。最終的に全世界では約3億1,520万ドルを記録し、1997年の全世界興行収入第5位となりました。

批評面では概ね好意的な評価を受けており、第70回アカデミー賞(1998年)では音響賞と編集賞の2部門にノミネートされています。「ローリング・ストーン」誌は4つ星中3.5星を与え「優れたエスカピズム(現実逃避的な娯楽作)」と評し、「バラエティ」誌も「荒唐無稽だが非常に面白いサスペンス・メロドラマ」と表現しました。

ロジャー・エバートは4つ星中2.5星とやや辛口ながらも「ハリソン・フォード個人の魅力によってさらなる関心を引き起こしている」と評価しています。


文化的な影響と語り継がれるセリフ

本作は1990年代のハリウッドアクション映画を代表する一本として、今なお語り継がれています。「Get off my plane!(俺の飛行機から降りろ!)」というハリソン・フォードの台詞は、1990年代のアクション映画を象徴するセリフのひとつとして映画史に刻まれています。

また2016年のアメリカ大統領選挙では、共和党候補のドナルド・トランプが本作を引用してハリソン・フォードの役柄を称賛しました。その後、就任演説前の登場曲のひとつとして本作のテーマ曲が使用されています。さらに2016年の「ウォール・ストリート・ジャーナル」紙による世論調査では、ハリソン・フォードが演じたジェームズ・マーシャル大統領が「最も偉大な架空の大統領」に選出されました。


まとめ:90年代アクション映画の最高峰として今なお輝く一作

『エアフォース・ワン』は、「大統領がテロリストと戦う」という一見荒唐無稽な設定を、ウォルフガング・ペーターゼン監督の確かな演出とハリソン・フォードの全身全霊の演技によって、血の通ったリアルな物語として成立させた1990年代アクション映画の金字塔です。ゲイリー・オールドマンの強烈な悪役演技との対比も見事で、閉鎖空間での緊張感と家族を守ろうとする父親・大統領としての人間ドラマが高度に融合した本作は、今見ても色あせない娯楽映画の完成形です。現在はDVD・Blu-rayのほか各種動画配信サービスでも鑑賞可能です。


昔観た映画の話をもっと見る

購読すると最新の投稿がメールで送信されます。